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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み5 〜MEMORIAL BIRTHDAY〜-11

「ん……あ、はぁ、う……!」
 指先で耳をいじりながら、龍之介の舌が首筋へと移動した。
「あ……あ……!」
 龍之介は何度も、舌と唇を耳から首へ往復させて愛撫する。
「あはぁ……っ!」
 美弥は堪らず、龍之介にしがみついた。
「ん、どうかした?」
 そう尋ねた龍之介は、耳たぶを甘噛む。
「んやぁっ……!」
 びくっと、美弥の体が震えた。
「あぁ……もっと気持ちいい事、して欲しい?」
 龍之介は美弥を抱き、柔らかな膨らみの頂きを指でなぞる。
「んん……!」
「違うの?」
 耳に息を吹き掛けるようにして囁きつつ、龍之介は乳房を手の平へ収めた。
 もにもにと揉んで、しなやかな肌の感触と膨らみの柔らかさとを楽しむ。
「あ……!」
 すぐに乳首がしこって、その存在を主張し始めた。
「あン……!」
 硬く尖った乳首を、龍之介がついばむ。
「や、あは……ん……!」
 舌先で交互にねぶり回されると、美弥は切なそうに膝を擦り合わせた。
「あ……りゅう……」
 何とも言えない艶を含んだ声で名を呼ばれると、龍之介は顔を上げて美弥に軽く口付ける。
「ん……」
 軽く深くキスを続けながら、龍之介は乳房を揉みほぐした。
「ん、りゅう……」
「ん?」

 ぺろっ

 愛撫して欲しそうに立ち上がっている乳首を、龍之介は舐める。
「あ……っ!」
 して欲しかった事をされて、美弥はびくっと飛び上がった。
 龍之介は目を細め、ちろちろと舌を使い始める。
「あっ……あはぁっ……りゅ、う……!」
 背をのけ反らせるようにして乳房を押し付け、美弥は愛撫をせがんだ。
 龍之介はそれに応え、繊細かつ情熱的に舌を使う。
 しばらくして龍之介は、美弥をうつ伏せにさせた。
「あっ……?」
 無防備な背中を曝け出す格好になった美弥は、思わず声を出す。
 龍之介は美弥に覆い被さり、声を低めて囁いた。
「サービスするって、言ったでしょ?」
 囁くなり龍之介は、美弥の背中へキスの雨を降らせ始める。
「あっ……いやぁ、ん……!」
 普段ほとんど愛撫される事のない場所をキス攻めされ、美弥はくすぐったがって声を出した。
 美弥の性感帯としては少々鈍い部類に入る背中だが、『鈍い』のであって『感じない』のではない。
 誕生日という特別な意味を持つ日と龍之介が砕心したムード作りの相乗効果で、今は十分に感じる箇所になっている。
「あっ、あっ、あっ……!」
 背中に舌が這い回る感触と手の平で脇腹を撫でられる感触とに、美弥は熱い声で応えた。
「んぁ……はぁ……!」
 龍之介の唇が腰まで行き着くと、美弥は僅かに腰を動かす。
 このまま尻肉を割り広げられれば、体の中でも一番羞恥心を煽るすぼまりが龍之介の目に曝されてしまうのだ。
 仰向けの時に花芯を唇や舌で愛撫される時に見えるのは体の構造上致し方ないにしても、今のうつ伏せになった状態では、見られるために曝すようなものである。
 龍之介にまずい思いをさせないようちゃんと洗ってあるとはいえ、そんな事はいつまで経っても慣れるものではない。

 ちろっ……

 そんな気を知ってか知らずか、龍之介はお尻の割れ目に舌を這わせ始めた。
「んん……いやぁ……!」

 ちろ、ちろ、ちろ……

 嫌がって身悶えする美弥だったが、龍之介も愛撫し慣れている肉体である。
 お尻のすぼまりを見られる事を美弥が相当嫌がるのは十二分に分かっているし、アブノーマルな感覚に慣れさせるつもりもないから、尻肉を割り広げて排泄器官を曝すような真似はしなかった。
「あふ……」
 お尻の割れ目を舐め降りていった舌が太股まで行き着くと、美弥は安堵のため息をつく。
「!」
 いったんは安堵した美弥だが、ぎくりとして体を硬直させた。
「ち、ちょっ……りゅう……!」
 龍之介の舌は留まる事を知らず、膝裏を通ってふくらはぎまで辿り着いた。
「やだ、ちょっとねえ……!」
「サービスサービス」
 龍之介は恥ずかしがる美弥の足首を掴んで踵にキスし、土踏まずをべろっと舐める。
「んゃっ……!」
 慣れない刺激に、美弥は足の指をぎゅっと縮めた。
「ほぉらリラックスして。せっかく人が普段できないサービスしてるんだから」
 喋る合間に、龍之介は両方の土踏まずをべろべろ舐める。
「ん〜〜〜〜〜っ!」
 くすぐったいのと気持ちいいのとが混ざり合っているのか、足指が伸び縮みを繰り返していた。
 龍之介は足指の開くタイミングを狙い澄まし、ぱっくり口に咥える。
「あ〜〜〜っ!止めて止めて止めて!駄目ぇ!」
 足指を舐められるぬめぬめした感触に美弥は身悶えし、龍之介へ懇願した。
 だが龍之介はもう聞く耳を持たず、それはそれは熱心に舐めている。
「あ……んは、あ……」
 しばらくすると美弥も足の裏を舐められる感触に慣れてきたのか、唇から懇願ではなく喘ぎ声を漏らし始めた。
「はぁ、ん……」
 美弥が嫌がらなくなってくると、龍之介は目を微笑ませる。


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