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「黄昏の至宝」
【ファンタジー 官能小説】

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「黄昏の至宝」-3

「今夜は、自分の男を抑えられそうにもないのです」

「男?何を言うのです。ジェイドはいつでも男ではありませんか」

ふわふわとした髪の毛が尚もジェイド鼻先をくすぐる。
どうして…この髪の毛は自分の心を掻き乱すのだろうか。

「ラルム姫…」

今まで敢えて逸らしていた視線を交わす。
そのまま、身体を起こすとラルム姫に向かって腕を伸ばす。

「私の“男”とは、こういう事です」

ラルム姫の耳元で囁くと唇を奪う。
ぽってりと柔らかい感触を舌で舐め、喉を鳴らして吸い上げ堪能する。

…もう、止まらなかった。

背中に回した手を徐々に下げ、柔らかな尻肉を揉み上げる。
次いでラルム姫の肩に手を掛けると夜着を引き下ろし、ベッドの上に押し倒す。

「ジェイド…?」

ラルム姫が怯えた声を上げる。
それさえも、ジェイドに火を点けるのだ。

「…貴女がいけないのですよ。ラルム姫」

心は止めろと悲鳴を上げる。
だが、右手は自分の意志を無視し、ラルム姫の絹のような素肌を這い回る。

「いゃっ…ジェイド、止めて。何これ、変…変に、なり、そう」

恐らく、自分で慰めることすら知らないその身体は、初めて与えられる刺激に敏感な反応を示す。
淡い、桜の花びらのような色をした胸の突起は立ち上がり、ジェイドの指が掠める度に、ビクンと小さく震え出す。

「こんなに清純そうなふりをして、姫は随分と淫乱なんですね」

頭の上に掲げさせたラルム姫の手を左手で押さえつけながら、舌先で胸の登頂部をチロチロと刺激する。
そして、右手はラルム姫の最も秘められた箇所へと伸びていく。

乙女であるなら、そこは固く閉じられていてしかるべきだった。
しかし、あまりにも深窓で育ってしまったこの姫は、何をされるか分からないのだろう。胸の刺激に併せて足が無防備にも開いていた。
ジェイドは難なく割れ目に手を這わし、撫でる。

「んん…ぁあっ」

刺激を感じて、慌てて足を閉じるが、ジェイドの膝が入り込み、ラルム姫の膝を割る。

「…少し、濡れていますね」

ジェイドの言葉の意味は分からない。
しかし、その咎めるような口調から、自分は何かイケナイコトをしたのだと言うことがラルム姫は分かった。

その証拠にジェイドは言う。

「王国の至宝とまで言われた姫が、臣下にイタズラされて濡らしてしまうとは、呆れてしまいますね。これは、身体にたっぷりと罰を与えないと」

ジェイドの胸元の釦が外された。
辺りにむっとした男臭さが立ちこめる。

「何を…」

するのです…と言うラルム姫の言葉は最後まで紡がれることはなかった。
ラルム姫の声を塞ぐようにジェイドの唇が押しつけられた。


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