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少女
【少年/少女 恋愛小説】

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少女-1

彩は今まで人を嫌いになったことがなかった。
彩は昔から社交的で、誰とでも仲良くなれる性格だった。
でも、春樹とだけは仲良くなれなかった。
春樹を見ていると、彩はなぜか胸が苦しくなった。
だから春樹のことを見れなかった。
春樹に話し掛けられると、彩はなぜか動揺してしまった。
だから春樹と話せなかった。
春樹と一緒にいると、彩はなぜか逃げ出したくなるような感覚に襲われた。
だから春樹と一緒にいることができなかった。
それらの原因は、自分が春樹のことが嫌いだからなんだ、と彩は考えた。
嫌いな理由はよくわからなかったけど、彩にはそれ以外に理由を見つけることができなかった。
そして彩の中で、春樹は嫌いな人、と位置付けられた。

そんな春樹に彩は突然告白された。
春樹に「付き合ってくれ」と言われた。
嫌いな人からの告白のはずなのに、彩はなぜかすごく嬉しかった。
嫌いな人からの告白のはずなのに、彩はなぜか断れなかった。
断ってはいけないような気がした。
断ると後悔してしまいそうな気がした。
胸がどんどん締め付けられてきて、彩の目から悲しい時のとは違う涙が溢れそうになった。
気が付くと、彩の口からは無意識に「はい」という言葉が出ていた。
自分でも驚くような、信じられない言葉だった。
そしてこの瞬間、彩は自分の本当の気持ちに気がついた。

春樹に対する気持ちが「嫌い」ではなく「好き」だったということに。

こうして、彩が初めて「嫌いになった人」は、初めて「好きになった人」になり、そして、初めて「付き合った人」になった。


END

あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!今回のテーマは少女の心です。知り合いの女の子の体験談を参考に書きました。でも、僕は少女になったことないので、本当にこんな気持ちになるかはわかりません。女性の方で共感できた方、また、共感できなかった方、どちらの方もぜひ感想を聞かせてください。
あとよろしければ「少年」のほうも読んでみてください。
追伸…ハッピーエンドのリクをくれた方、こんな無理のあるラストシーンしか書けなかった僕を許してください。


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