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秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

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秋か春か夏か冬〜17話『みんなで行こう温泉旅行・後編』〜-2

――2日目・朝食

あれから続々と起き出したメンバーは、みんなで朝食をとっていた。一同は朝食を食べながら今日の予定を決める。そして多少のいざこざがあったものの、3つのグループに別れて行動することになった。

ちなみにいざこざというのは、やれ誰が恭介と一緒に行きたいだの、やれ誰が冷やかしたり、やれ誰がそれを顔を真っ赤にさせて否定するだの、それはまぁ平和的な(?)ものだった。

まぁそんなこんなで無事(?)に班は決まり…

――別行動1

夏輝、拓也、愁の班。ちなみに上記に記した誰かに含まれた人が複数いたりする班。

「どーしようか?」

旅館の前で会議を開く3人。この班はどこかで遊ぼうということだが、具体的なことは全く決まっていなかった。

「ん〜雪もあるし…雪合戦とか?」

「夏輝さん、さすがにそれは……そもそも雪合戦にルールなんてあるんですか?」

「……相手が動けなくなるまで…とか?」

「…夏輝ちゃん…そんな恐ろしいルールじゃないと思うよ…」

夏輝の言葉に苦笑いする拓也。

「じゃぁとりあえず街の方に出ましょうよ。そこで決めません?」

愁の言葉に賛成と言わんばかりに頷く2人。どちらが年上かわからない。

「ところで、シュウちゃんって俺らに敬語つかうのに恭介にはタメ語で話すんなだね」

「えっ……!ぁ、あんなヤツに敬語なんて必要ないんです!」

「あはは〜変なの♪」

愁は雑な性格に思われがちなのだが年上にはちゃんと敬語を使う最低限のマナーは持っている。そう、1人の例外を除けば…の話だが…。


――別行動2

理緒、鈴音、香織、亜季の4人は観光名所を回るらしい。そもそも真面目な性格の人達。他人のことに関しては優しすぎる性分だ。
ここに書くこともないような、穏やかな観光になることは至極当然、十中八九わかりきったことだった。しかし、ここに書いてあるということは起こってしまったのだ…十中の一や二が…。


「わたしたち…お邪魔じゃありません?」

恋人同士の理緒と鈴音が腕を組みながら歩いている。その少し後ろで亜季が香織に小声で尋ねていた。

「そ、そうですね……2人は付き合ってるんですし…」

香織も少しオロオロとしながら相づちをうっていた。そして亜季と香織のヒソヒソ話に鈴音が気付いて声をかける。


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