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愛奴隷@
【調教 官能小説】

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愛奴隷@-2

「じゃあいくぞ」
「ぶー」



屋敷の地下迷宮には、東と西がある。
牢獄のある方が東で、西には医療施設や運動不足を解消するトレーニングルーム
等々、愛奴隷のための施設が作られている。
その一つの診察室へと足を向ける。
診察室と言っても、医師が常駐しているわけではない。
あくまで愛奴隷用。屋敷に専属の医師が交代で用があれば、来るくらいである。
「連れてきました、先生」
がちゃ、とノブを回せば、思った通り医師の馬場がおいしくコーヒーを啜っていた。
部屋の中には、馬場の持ってきたコーヒーメーカーと診察台しかなく、何とも簡素で
ある。
「ほう、なかなか可愛いではないか。主も喜びそうで何よりだ」
馬場は、眼鏡の奥に常にエロスの神を宿している。
その目はあまりに卑猥過ぎて、幼女だったら五秒で泣き出すとも言われていた。ま
あ、あくまで都市伝説の域を出ないわけだが。
「ふーむ、ふむふむ」
そんな目で、まるで品定めでもするように、馬場はジロジロと少女を観察していく。
そして、思い出したかのように口を開いた。
「君、名前は?」
「ぶー」
「そうか『ぶー』か」
俺は思わずズッコケタ。
コントか何かかこれは。
「ちょっと、ちょっと。おい、豚。お前今だけ言葉をしゃべれ」
そんな俺の言葉に彼女は、軽く頷いた。
「シズカ」
「ぶー・シズカ。ふむ、イラン人との混血か」
「……先生、ボケもいい加減にしてください」


気を取り直して、俺らは診察を行うことにした。
これから、ものすごい陵辱を彼女は受けるというのに、何だかリラックスしてしまっ
たみたいだ。
せっかく俺が恐い恐い執事をかって出たというのに、馬場のせいで台無しだ。
「よし、問診をする限りでは問題ないね。あとは実際に診察をしようか。日向、シズ
カさんの服を脱がせたまえ」
「はあ」
俺のが何やら奴隷より低い呼称が使われているのは、気のせいだろうか。
馬場の指示通りに、俺はシズカの前に立ち、毛布に手をかけた。
シズカの怯える視線が突き刺さるが、あえて気にしない。
が。
座っているシズカの太股の間にある毛布に手をかけているのだが、持ち上がらない。
理由はすぐにわかった。
手錠をしてはいるが、握り拳を思いっきり毛布に押しつけているのだ。
たしかに、これでは上がらない。
顔を見れば、目をギュッと瞑りシズカは必死の形相だ。
見られたくない。それを全身で意志表示しているみたいだ。
「ぶーぶーぶぅ」
豚語での抗議には、聞く耳を持ちたくても持てない。
「仕方がない」
俺はモーニングの懐に手をやる。
固い感触。何度握っても、慣れないこの感触。
それをゆっくり取り出し、シズカの眉間に突きつけた。
泣く子も黙る拳銃である。
「おとなしくしろ。俺らは殺すこともいとわないぞ。豚を殺すのをいちいち躊躇って
いては、いつまでたっても美味い飯は食えやしないからな」
一目でシズカの顔が恐怖に染まるのがわかる。
人は何より命が大事だ。
それに比べれば、ちっぽけな羞恥心などないに等しい。


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