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仮面の見分け方
【純愛 恋愛小説】

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仮面の見分け方-2

「随分と失礼な人でしたね会長?あんな人は生徒会にはいりませんよ」

少し黙れよ副会長、お前の意見など聞いていない

「そうだな、まぁ考えておくよ副会長。さぁ残ってる仕事を片付けてしまおう」




放課後、先生に作成した原案を渡した後、俺は屋上に向かった。

確かに失礼な奴だったが、何かひっかかるな……
ガチャ

屋上に続くドアを開けると、長い黒髪を風になびかせて菊池が立っていた。

「早速だけど菊池さん、本当の理由ってなんなのか教え…」

「仮面……」

「えっ?何だって?」

「仮面、被ってるでしょ瀬戸先輩」

コイツっッ!?
「仮面だって?僕はそんなものつけてないのは菊池さんにも分かるだろう?」

「違うわよ、目に見えるのじゃない……心の仮面を先輩はつけている。」

っッツ!!
完璧に見抜かれている…



「…………いつ、気付いた。」

「最初からよ、私と同じ感じがしたもの。世の中くだらないとか思ってない?」

「あぁ、確かに思ってるな。だが、捨てたものでもないとも思ってる。」

「あなたには世の中に何か生きる価値でもあるの?」

不思議そうな目で聞いてくる。
いいね、その目。壊したくなるよ……

「そうだな……知りたいか?」

菊池に近付きながら聞く
「多分ないわそんなもの。」
警戒したのか少しずつ後ろにさがる菊池
だが、後ろはもう壁だ。

「いいや、あるね。なんなら菊池にも教えてあげようか?」

壁に片手をつきながら聞く

「ないわよ!本当に私が価値を認めるようなものなんてない!!これまでずっとずっと探してきたのに何も私の心をつなぎ止めなかった……」


「ほぅ……じゃぁもしあったなら、そうだな…役員になれ。ちょうど人が足りてなかったんだ、お前なら能力は充分だろうからな……分かったか?」

「いいわ、先輩は、もしなかったら………会長を辞めるってどう?」
幾分意地悪気に聞いてくる
ふむ、まぁ自信はあるしな。それに会長職になんて興味はない


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