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気になる存在
【ボーイズ 恋愛小説】

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気になる存在A はじめてのキス-1

はじめてのキス?



2回目のキスはいつだっけ?



確か、あのキスから しばらく俺たちは普通に友達をしていた。

あれは彼の戯れだったって自分に言い聞かせてた…



そうそう、ウィークデイなのに、彼から電話が来て。

「仕事でケーキをもらったから食べにこないか?」って誘われたんだ。

なぜにケーキ?と思ったけど、面白そうだから乗ることにしたんだっけ。

その日、近くで仕事をしていた自分を彼が迎えに来てくれて。



ケーキは6個あった。

そして、二人だけっていうにも正直びっくりした。

いつものようにワイワイするのかと思ってたから。

食べきれないね、って笑いながら機嫌の良いあいつ。

二つ目のケーキに挑んでいる目がカッコいいような可愛いような。

案外、甘いものイケるんだよね、この人。

自分はまだ1個目。

甘いものは誕生日とかにチョット食べればそれでいいって感じ。

でも、せっかくだから。

他の誰かと食べてもいいのに自分だけを誘ってくれたから。



その内に変なテンションになってきて、お互いにケーキを食べさせ合うバカっぷる?ごっこになった。

彼のフォークが舌をなぞる。

口腔がちょっとヤバい。

気付かれたかな?

また急に雰囲気が変わる。

「瞬…、こっちおいで…」

いつもより低い声。優しい目。

ん…

「俺、この間 お前に好きだって言ったよね?」

今回は素面だから 寝たふりも聞こえないふりもできない。

ただ首を縦に振ると、胸がいっぱいになる。

なんだよ、何言ってんだよ って言った方いいのかな。


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