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カラスが飛ぶ空
【推理 推理小説】

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からすの飛ぶ空-2

平成20年 春

この日私は、とある街で
起きている連続猟奇殺人事件の謎を解明するために
この街に訪れた。

事件の資料は一通り渡されていて
その奇妙さに頭を悩ました。


何故、同じ学校の生徒ばかり狙われるのか、一見無差別に見える殺人事件だが殺害された4人中3人が同じ学校の生徒だ。

私はまずその学校に向かった。

春といえどこの地方では
3月でも十分に冷える。
長袖にジーンズというラフな格好を後悔していた。

学校に着いてまず来訪ベルを鳴らし、事の経緯を話す。返事は予想通り……………事件の事に関してお話出来ないとの事。

予想していたとは言え
こうもあっさりと断られると食い下がりたくなる。

だが、今はまだ目立っては困ると思い

今日は一端引き上げる事に



夜、私は街外れにある小さな居酒屋にいた。

今は背広を着こなしビールを一杯たのみ

今日貰った資料をテーブルに広げそれを見ていた。

私は相当浮いていた。

そして、数日後の夜

私に深い帽子を被った中年の男性が声を掛けてきた。
どの街にも
『その手の業者』
が居るのだ。


私はその男性に事の経緯を話した。


男性は聞き終わる前に
焦った様に辺りを見回し
外に出るようにと
指示を受ける。

どうやらこの街では
事件の事はタブーらしい


私は男性に携帯番号と
前金として数十万支払った。
かなり危険な賭けだと思った。
だが、その不安に見合った情報が手に入った。

数枚のレポート用紙を貰い
ホテルに帰り
それを眺める


今回の事件には
各部長以下の複数人の
警官が事件に関わっているらしい。

○○署で支給される金を
定期的に横領しているのだ。

定期的…そう、つまり
毎年事件が起きる日又は
それ以降に横領している事が分かる。


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