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【教師 官能小説】

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out side #03〜校内禁煙につき〜-1

「ハァ〜…っ! 今日も仕事終わったぁ〜」

那弥は、大きく溜息をつくと、生徒会室のある2号館と、
教室などのある本館との間の渡り廊下から外を眺めた。
生徒会の仕事をやり終えた放課後、やっと帰宅することが出来る喜びに顔を緩める。

この渡り廊下は那弥のお気に入りの場所である。
この渡り廊下は、基本的に先生と生徒会役員くらいしか使わない。
…――というのも、この2号館には生徒会室、校長室、会議室、職員室くらいしか存在しないからだ。
一般の生徒は、殆どが本館だけで、学校生活を十分に送ることが可能だった。
そのため、あまり2号館に踏み入る事もなく、この渡り廊下も使用しない。

この渡り廊下を那弥が気に入るポイントがある。
まず、眺めが抜群によい。意外とグラウンドも、渡り廊下の下を歩く人もよく見える。
それなのに、グラウンドからは渡り廊下は奥まったところにある為よく見えず、
下を歩く人も、渡り廊下の利用者が少ないが故に、存在を忘れているかのようだ。

「やっぱり人がいないってのがいいよね〜♪ちょっと風が寒いけど……」

那弥は独り言を呟きながら、寒さに首をすくめた。
この渡り廊下、実は外にある。
冬以外の季節はいいが、寒くなってくると長居はできない。

ふと、那弥の鼻先を、ぷーんと煙草の煙の臭いが霞める。


「ん……? 煙……?」

那弥が渡り廊下をキョロキョロ見渡すと、そこには末木学がいた。

「末木先生!? 何してるんですか!?」

「おー……相沢も居たんだ? 何って…煙草?」

那弥とは離れた向こう側の隅で、煙草を吸いながら
グラウンドを眺めている。

「煙草なんて学校で吸っていいんですか!?」

那弥はツカツカと末木の元へ歩み寄っていく。
そして、横に立つと、グラウンドを眺めたままでコチラをみない末木に向かって言う。

「いいんですか!? 此処一応学校なんですけど!!」

「いいんですかって……だって俺28だし。全然吸える年齢っしょ」

そういって末木は煙を口からフゥッと吐き出す。

「そういう問題じゃなくて!! 此処学校じゃないですか!?」

「いーじゃん放課後なんだし、授業中じゃあるまいし。
ていうか何で相沢に説教されてるかな〜俺」

那弥がいくら注意しても、聞く耳を持たない末木。
ついに痺れを切らした那弥は、末木が手に持つ煙草を奪い取る。


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