『訪問販売』-4
「もうだめ…あたしまたあっ…またいっちゃうよぉっ！！」
「はるか…俺も…ああっ！」
「あああああっ！ふああああん！！」
「はるか…好き…」
（えっ？）
智明のその言葉にはるかは一瞬反応したが、智明の激しいピストンにすぐに思考を停止させられた。
「やああっ！激し…いくうぅっ！いく…あああああーっ！！」
「ううっ！」
智明はすばやく自身を引き抜くと、はるかの腹部に白い液体を散らした。
「…じゃあこれ。カタログも渡すからもし気に入ったものがあれば注文してよ」
激しいセックスが終わったあと、身支度した智明はそういいながら商品とカタログをはるかに手渡した。
「智明…ごめんね」
はるかは代金を支払いながらそう呟いた。自分のあまりの軽率さに穴があったら入りたい気分だった。
「ほんと気にしなくていいから！俺…はるかに久々に会えてうれしかったし」
「智明…あの…さっき言ってたことどういう…」
「中途半端な別れ方したからずっと気になってたんだ。でもはるかが幸せそうでよかったよ」
智明ははるかの言葉を遮るようにそう言うと、カバンを持って玄関へ向かう。
「智明！」
はるかは慌てて智明の後を追う。
「今日は本当にありがとう」
「こちらこそ。お買い上げありがとうございました。それじゃ…」
智明は笑みを見せると夕暮れに染まった街の中を帰っていった。はるかは無性に切ない気持ちで彼の後ろ姿をいつまでも見つめていたー。