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母がいます
【家族 その他小説】

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母がいます-2

ある日、万引きがバレた。迎えに来て、家まで普通に帰った車のなかで、何かがっかりした。

そしてリビングに入った瞬間に彼女は私の頬を張り精一杯怒鳴った。

「区別はつくわよね。二度としないで!!」



――数秒すると、涙が零れた。
「…ごめ、なさ…」
「え?」



「ごめんなさい…ッお母さん…!!」



数年で、久しぶりに泣いた。子供みたいにわんわん泣いた。

すると温かい指が私の頬を掠め、二本の腕が私の体を包んだ。

「っ……おか、あさん…」
「なあに?」
「おかーさん…」
「ここに居るじゃない」

「うん…」





「母」は私達の誇りです。
憎くて恨めしくて疎ましいかもしれないけれど、そうかもしれないけど。
あなたを産んだ瞬間があって、育てる瞬間があること、忘れないで欲しい。


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