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fantasy ability
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reality ability‐第6話‐集められた“過去(しんじつ)”‐-11

・真の覚醒者・


=凰輝から言われた皇希の正体。絶対神という意味ではないので、注意点。また、“自然神”とは異なる名前。
皇希、及び絢音の一般的な呼び名である。絢音は約80年前。皇希はfantasy-ability3話の際に凰輝に言われた。
一般的な全知全能神の神々にも知られているが、信じてはなかった。だが、この“真実の事件”によって拡がり、有名になった。=




「‥‥どっちでもいい。好きにしてくれ。やっぱり知っていたか。」

皇希は無機質は表情を変えずに言った。

「ええ。解りました。‥‥負の‥怒(いか)りの感情や表情をやめてください。」

凰輝は不思議な事を言った。皇希の表情を怒りだと言った。

「‥‥怒(おこ)ってない。」

皇希は目を閉じて言った。しかし、凰輝は優しい表情で再度喋る。

「そうですか。‥‥“禁断詠唱”でこの部屋を護らせてもらいます。」

凰輝は立ち上がり、扉を開けようとした。

「‥凰輝‥さん、俺は自信がないです。」

皇希は下を見ながらかなり小さな声で言った。弱気になっているようだ。

「‥‥“自由”に選べばいい。誰しも本当の自分は解らない。」

凰輝は振り返らずに言った。そして、扉を開け出ていった。

〈バタン‥‥〉

「‥‥‥」

凰輝は扉を閉めた。無言で立ち尽くしていた。考えているよう表情なので考え事をしているようだ。

「‥‥彼に幸せはあるんだろうか?」

ふと出た言葉。

「“未来”で解るか。期待しておきたいな。」

言った後、凰輝は覚醒状態になった。深呼吸をし喋る。

「時空と空間よ。この空間に“真”の拒絶の意思を。」

すると、皇希自室前に空間の歪みが出来る。凰輝は扉の取っ手に手で掴もうとするが、空間の歪みに腕ごと呑み込まれた。

「‥よし。」

凰輝は確認を終えると覚醒状態を解いた。

「‥‥何が“よし。”よ!」

織音だった。睨みながら怒りの声で言っていた。結局来たのだが、どこか様子が違っていた。

「織音様。」

凰輝が織音を見た。

「皇希に会わせたい人がいたのに。‥‥何をやったの?」

織音は扉の取っ手に腕を伸ばす。しかし、先ほどの凰輝みたいに空間の歪みに吸い込まれて掴む事が出来なかった。


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