投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 72 秋と春か夏か冬 74 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬 11話〜『オモイカネ』〜-4

「……ホントにホントにホントに…嘘じゃ…ないの?」

「あぁ」
(俺だって嫌だ…)


「…私と一緒の学校行きたくないの?」

「あぁ」
(行きたいに決まってる…)

「……私のこと…飽きちゃったの?」

「あぁ」
(飽きるわけねーだろ…)

「……他に好きな人…出来たの?」

「あぁ」
(…お前だけだ…)


「……その人…巨乳?」

「あぁ」
(…変なとこ食い付くなよ。知ってどーする…張り合う気か?)


「…私のこと……ぐすッ………嫌いになっちゃった?」

「……あぁ」
(今でも好きだよ…ホントにホントに大好きだ…)


俺は必死に唇を噛み締めて我慢する。
この世で1番愛する人に、心にも思っていないことを言って悲しませている。
頭がおかしくなりそうだった。
でも全ては…目の前にいる……愛する人のために…。


「ひっく……うぅ…振られちゃったね私……」

「あぁ」


泣きやんだのを見計らって俺は話す。

「……だからな美雪…」

「……ぅん」

「お前が日本にとどまる理由は…ないんだ……だから………」





「元気でな……………留学…してこい」



きみの居場所は…ここじゃない。



沈黙がつづいた…。



そして美雪が口を開いた。


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 72 秋と春か夏か冬 74 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前