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死の抗い〜始動と屍動〜
【ファンタジー その他小説】

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死の抗い2〜偽られた伝説〜-6

『BAT(こうもり)-GROUP』とは輸血関係の血液を扱っている会社だった。
しかし商品の血液製剤に細菌が紛れ込み、それを投与した患者が次々と肺炎などの疾患を起こし、その全責任をとって倒産したはずの会社名だった。


早紀は辰司に尋ねる。


「その会社は昔に倒産したんじゃ…?」


辰司の代わりに男が答える。


「おっしゃる通り、私達の会社は倒産し、多くのものが失業へと追い込まれました。若いものは働き口が見つかるかもしれません。
しかし中年の私達は簡単に仕事が見つからなかったのです。
多くの元社員が妻子と別れて、途方にくれていた時、開発部の部長であった今の社長が社会への仕返しに素晴らしい計画を考えていらっしゃったのです。
身体を強化する血など最初は私達もそんな空想にかまってはられないと思っていたのですが、開発部のものは人間では考えられないような力を持ち、私達はそれを信じ、ついて行くことにしました。
つい最近、この村の吸血鬼伝説について調査が完了し、目的遂行のため、骸をいただきました。
この吸血鬼の持つ血は両刃の剣のように、扱いは難しいですが、巧く使えば最高の力が手に入るのですよ。」

長々と話し合ったあと男達は腕に力を入れはじめた。するとみるみるうちにスーツが破けその下から獣の毛が見えた。
また顔は鼻が前に迫り出し、目が鋭くなり犬のようになった。

「どうです?これが私達の手に入れた力です!!」


その姿を見て辰司は驚いた。


「人狼(ウェアウルフ)か!?」

驚いた辰司を見て早紀が聞く。


「人狼って?」


「人狼は吸血鬼が己を守る際に血と呪によって使役した中級の化物だ。
知能は人間より劣るが、パワー、スピードは人間時の数倍はある。
まずいな…いきなり4体も相手にするとは…。
戦闘体型をとれ!!」


そういうと辰司は聖霊弾を、雄介は警棒を構える。
早紀は集中し、精神力を高める。
しかし啓は相手の言葉に冷静さを失っていた。


「お前達が拓海を…友香を…、許さない!!」


啓は刀を抜き一人で突っ走ろうとしたが、雄介に阻まれる。


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