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秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

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秋と春か夏か冬 07話〜『ユメノオワリ』〜-5

「はじめまして!冬白 美雪(トウハク ミユキ)って言います。微妙な時期に転校してきたけどよろしくね♪♪」




――止まっていた歯車が再び動きだす

ゆっくり…ゆっくり

クルクルクルクルと…。





【monologue〜理緒視点】


恭介の買い出しを鈴ちゃんと待っている。

「少し遅いですね恭介…」

「まったくグズなんだから!あっ、もしかして理緒くんと私を二人きりにさせようと遅らしてるのかも…気が利くようになったじゃない。理緒きゅ〜ん♪♪このままぁ…」

僕に抱きついてくる鈴ちゃん…と同時に携帯が鳴る。

「恭介からだ」

そう言うと鈴ちゃんが僕から携帯を奪い電話に出る。


「ちょっと!これから理緒くんと甘い時間になるとこだったのに!!!タイミング悪すぎ!見張ってんのかしら。なんか言ってみなさいよ!」

怒り爆発する鈴ちゃんから携帯を取り上げる。

「もしもし恭介?今ドコ……えっ……はい……いえ友人です………わかりました!すぐ迎います!」

「どうしたの理緒くん?」

「恭介が事故にあったって!いま○○病院にむかってるからって…。両親の連絡先を知ってたら連絡してって救急の人が…」

両親の名前が見つからず履歴にあったので僕にかけてきたらしい。

それから恭介のお父さんに連絡し3人で病院にむかう。

病院に着くと今は手術中だった。

相手の運転手は軽傷ですみ、赤信号を無視したバイクは捕まったと聞いた。


無言で待つ中、手術中のランプが消えた。

「…昏睡状態ですが命に別状ありません。安心してください。」

それを聞くと3人でホッとする。

鈴ちゃんは安心して泣き出してしまった。

そんな鈴ちゃんを支えてると医者の次の言葉に茫然としてしまう…。


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