投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 33 秋と春か夏か冬 35 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬 05話〜『今と昔と古傷の…』〜-5

《 3 years ago...》



「恭介ー」

「…ん?どうした理緒?」

走ってくる理緒。

「ハァハァ…待っていても罰は当たりませんよ?」

「あぁ悪い…少しボーッとしてた」

「…最近、練習しすぎじゃないですか?」

「そうか?でも誰かさんがうるさいから今日は軽くにしたんだけどな」

「だって朝練のために起こしに行くの大変なんですよ?それも何時だと思ってます?5時ですよ5時!…自分で起きてくださいよ」

「理緒だって委員会の仕事があるから朝早く行かないとだろ?ついでと思ってくれ」

「……委員会の仕事は7時に行っても十分間に合う時間なんですけど…」

「そう言うなって。それも明日で一応、区切りがつくからさ」

「それはそうですけど……あさってだよね?県大会…」

「あぁ。先輩たちの代がメインの年だからな。2年でレギュラーとるとカッコ悪いとこ見せられなくて…いつも以上に必死だよ」

「なに言ってるんですか。恭介はうちの学校のエースなんですから胸を張ってくださいよ」

「エースって…俺はそんなつもり全然ねーよ?
確かに得点は一番とってるけど…それは他の人たちが頑張って繋げてくれてるからだろ?シュート外しても取ってくれる人がいるだろ?
だから俺も気持よく射てるんだ。練習に付き合ってくれる部員も含めて、みんながいてのチーム…みんなが主役だよ」

「熱弁してますねぇ…恭介らしい考え方です♪…でも、こき使われるのは恭介の頼みですし、僕は平気ですが…鈴ちゃんが大激怒してるので…大会終わったら……覚悟しといた方が良いですよ」

「…あ、あぁ」

そのことを考えるとぞっとする恭介であった。


そして舞台は県大会へと続く……


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 33 秋と春か夏か冬 35 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前