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死の抗い〜始動と屍動〜
【ファンタジー その他小説】

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死の抗い〜始動と屍動〜-4

「な〜にエロ親父みたいなけといってんだ。くろっちはお前とは違うんだよ。」

と友香から激しいツッコミにあう。

「痛ってーそんなに強く叩くなよ(だから彼氏できないんだよ 小声)」


実際に鬼がいたらこんな目をしているだろうという目で友香は拓海を睨む。

「何か言ったか」


「いえいえ滅相もありません。
まあそれにしても早紀ちゃん良かったじゃん。昔からクロのこと好……ぎゃぁぁーーー」

拓海が何か言おうとしたとき早紀が顔を真っ赤にしながら拓海を皿のかどでたたき出した。


「痛い、痛い、かどは止めてぇー。」

何か訳がわからないが、俺達はわらった。

最後に雄介の


「さわらぬ神にたたりなし」


の一言でさらに笑いが高まった。

一通り、話も終わり退屈し始めたころ、時計の針は午後2時を指している。


「やっぱりあついなぁ。」

と俺は手で団扇を作りながらぼやくと、拓海が


「ミニ山の秘密の湖まで水浴びにでもいかねえ?」

と言う。ミニ山とは小学校のちかくにあるやや大きめの山のことだ。


「おぉいいねえ、小学校のころ危険だからって立入禁止だったけど無理矢理入って偶然見つけた湖でしょ。」


「わっ私も賛成!!」

友香も早紀も賛成のようだ。雄介はあまり乗り気ではないが拓海に強引に納得させられている。


「お父さん達、心配しそうだから書き置きしておこう。」


と早紀がメモを残していった。

皆が準備し終わったところで出発した。



ここまでは何の変哲もない人生だった、しかし急速に世界を回す歯車は狂いはじめたのであった。



この時、啓は
(拓海を絶対沈めてやる。)と、からかうための計画を練っていて、
早紀はというと
(啓くん、私の水着姿みたらどう思うかな 照)と妄想していた。


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