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フラれた男の子
【失恋 恋愛小説】

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フラれた男の子-2

不規則で意味の分からない彼女(元)のアドレス。昨日までは気軽にメールしていたアドレス。今ではもうメール出来ないアドレス。

「このことも大丈夫になるのか…」

変わっていく。徐々にだが、きっとこの気持ちも色あせていく。

それはとても恐ろしいことに思えた。
しかし今の俺にはとても、とても安心する事実だった。



彼女(元)のアドレスを削除する。
「削除しますか」の「はい」を押すのには結構時間がかかったが少しだけ癒された気がした。

それは彼女(元)を恨むことでの癒しだ。だが、これを癒す方法はそれしかないと思えた。

携帯電話をベッドに転がし、俺は枕に顔を埋める。

…疲れた。

意識が遠のくのを感じる。
薄れる意思の中、フラれたのが夢ならいいのに、と思い、またそう思ってしまうように変わった自分を悔しく感じながら俺は眠りに落ちた。


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