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やっぱすっきゃねん!
【スポーツ その他小説】

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やっぱすっきゃねん!U…@-11

そこに立っているのは藤野一哉だった。

(…な、なんで藤野コーチが……)

佳代の思いを代弁するように、田畑が小声で、

「あれって、藤野さんでしょ。ドルフィンズの…」

佳代は答えない。ただじっと、一哉を見つめていた。


永井が挨拶を始める。その表情は晴れやかだ。

「今日、新しいコーチを発表する。藤野一哉さんだ!」

永井の言葉に一哉は、1歩前に出る。部員から拍手が起こる。

「本日から、皆さんの指導を受け持つ藤野です。皆さんの殆どは〈ドルフィンズ〉のコーチとして知ってるでしょうが。
今回、永井監督の要請を受けて、臨時コーチとして土日だけの指導を行っていきます。宜しくお願いします!」

一礼する一哉。再び部員から拍手が起こった。

佳代は手を叩くうちに、気持ちが驚きから次第に嬉しさに変わっていった。

(…また、またコーチと野球が出来るんだ……)

部員達に笑顔を向ける一哉。佳代も、ハツラツとした笑顔を一哉に向けて拍手を続ける。

新しい青葉中学野球部が始まろうとしている。



…「やっぱすっきゃねん!U…@」完…


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