投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

サクラゴコロ
【コメディ 恋愛小説】

サクラゴコロの最初へ サクラゴコロ 2 サクラゴコロ 4 サクラゴコロの最後へ

サクラゴコロ プロローグ-3

「まあ、座れよ。」
自分の隣りをはらいながら言うと竜馬は、ドカッと座るといきなり「タバコくれ」と言ってきた。制服の中からタバコを取り出して差し出した。おかしい…普段竜馬は学校ではタバコを吸わないはずだ。
「なにかあったのか?」
竜馬がくわえたタバコにZIPPOで火を着けながら聞くと「実は生徒会でな………っていう話が出たんだ。」っと言ってきた。
『読者諸君この話後々重要になってくるから覚えているように!!』
「修士…?いきなり立ち上がってなにしてんだ…?」
「ああ悪い、ちょっと注意をな。」
竜馬は頭の上にハテナマークをいくつも浮べている。すまない竜馬。親友でも言えないことがあるんだ。
「え〜と、竜馬今週の土曜のシーランド楽しみだな。」
「なんか無理矢理だなおい。まあ、楽しみだけど。」
竜馬は、無理矢理話題を変えた俺を不審そうに眺めつつ答えた。
「ところで修士。詩織に告白しないのか?」
「ゲホッゴホッっオエッっっ!!」
「おいおい大丈夫か?」
イキナリナニヲイイダスンダ?コイツハ?ひとまず落ち着くためペットボトルの水を飲む。
「いきなり過ぎるだろ!」
「そうか?土曜日そのつもりでセッティングしたんだけど。」
まったく本人にことわりなく進めんな!!
「竜馬は、華椰に告白しないのか?」
ここはひとまず逃げの一手を打っておこう。
「あっ俺か?もうしたよ告白。」
「エッッ?」
いつの間にしたんだ?オイ!
「おいおいそんなに首動かすと首痛めるぞ。」
誰のせいだよ?まったく!確かに首が少し痛いが。
「一週間くらい前かな。まあ、まだ返事はもらえてないけどな。」
全然知らなかった。そういえば最近二人の仲がぎこちなかったような気がする。
「ってことで次はお前の番だな。」
ってことでってどういうことだよ?
「いやいやいや!話が急すぎるだろ?」
「そうか?でも詩織は待っていると思うぞ?たぶん。それにお前と詩織がくっついたほうが華椰も返事がしやすいだろ?」
アアモクテキハソッチデスカ。
「なんか利用されている気がするんですが?気のせいですか?竜馬君。」
「そんなことないって!気のせいですよ。修士君。………よしっ!こうしよう。俺はお前の告白を利用する。お前は俺のセッティングを利用する。これで対等だと思わないかい?修士君。」
「まあ、それなら対等…かな?」
なんか竜馬の思惑どうりに進んでいる気がして気分が悪いが。
「よし!そうと決まれば作戦会議だ。今日の放課後駅前のダックスコーヒーでいいよな?」
「ああまあ、いいよ。」
タバコを携帯灰皿に押し付けながら立ち上がって竜馬からも吸い殻をもらう。もうそろそろ予鈴が鳴る頃だろう。午後イチの授業は移動だったはずだ。


「っでどうするよ。」
昼間屋上での約束どうりダックスコーヒーにやってきた俺達は今週の土曜日のことを話し合っていた。
「俺が詩織に告白することは決っているんだろ?」
「当然。」
やっぱりか。
「はぁ。」
「でも昼間言った事は本当だぞ。」
「なにが?」
「いやだから詩織は、お前からの告白を待っているってことだよ。」
ああそういえばそんな事を言っていた気がする。
「本当か?」
半信半疑の俺はついつい確認を取ってしまう。


サクラゴコロの最初へ サクラゴコロ 2 サクラゴコロ 4 サクラゴコロの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前