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「美女と野獣・・・」
【レイプ 官能小説】

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「美女と野獣・・・」-4

そんなこんなでRは中学生になった。

2年生の時に初めて彼氏が出来た。

小学生時代に何人かに告白されたものの、

当時のRは男と付き合う、という関係がいまいち把握出来ず、

ただ面と向かって好きだ!と言われても、顔を真っ赤にしてごめんなさいと

言うだけしか出来なかったのだ。

友達としての男友達はたくさんいたし、もちろん女友達もたくさんいた。

だがあくまで友情止まりであって、恋愛に発展する事は無かった。

男を男としてではなく、単に友達としてしか見れなかったのだ。

世間にはモテる人こそ邪険に扱うが、Rはいくらモテても純粋な心を忘れなかった。

中学2年の時、初めて男を男と意識し、俗に言う初恋と遭遇する。

相手は一つ上の先輩で、これまた学年1、2を争うかなりの美男子だった。

彼はバスケ部に所属していたので、放課後には決まって友達と体育館を覗きに行き、

キャーキャー騒ぐミーハーな女子達に混じって静かに彼を見守るのだった。

彼は当然、学校中に知れ渡っているRの存在を前から知っていたし、

影で静かに自分の姿を見守っているという事も分かっていた。

そんなある日、Rは彼に呼び出され、密かに覗き見していた事を

怒られるのかはたまた文句を言われるのか、などとビビリながらもいざ話を聞いてみると

好きだから付き合ってくれ、と言う。

Rは恋をしていた相手からまさかいきなり告白をされるとは思いもしておらず、

え?!

と驚いたままウンともスンとも言えずにただただ顔を赤らめて下を向くことがやっとだった。

「嫌なら別にいーよ。」

慌てふためいているRを前に、余裕綽々の彼はぶっきら棒にそう言い放った。

「・・いや、・・・嫌ではないです・・」

「嫌じゃない?・・・ハッハハァ!面白ぇ返事。初めて聞いたよ。そんなOKの返事。」

告白をされるのは初めてではないが、自分の想う人から告白をされたのがRにとって初めてな訳で、

幾度となく告白し、告白され、付き合っては別れを繰り返している彼とは経験が違う。

「・・いや、・・・わ・・私も先輩の事・・・・好き・・でしたから・・・」

「だろぉ?良くオレの事見てたモンなぁ。あそこから。」

目と顎で体育館入り口を差しながらそう言った。

「じゃっ、今日からオレの彼女って事で。とりあえずそんだけだからさ。」

ポツンと取り残されたRは何をどうしていいのか分からず、

ボーッと突っ立ってるしかなかった。

この時点では誰もが知る由も無かった。

これがゆくゆく彼女の性癖を激変させるきっかけになろうとは。


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