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「美女と野獣・・・」
【レイプ 官能小説】

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「美女と野獣・・・」-1

「美女と野獣・・・」 柳屋蓮翠

その1


生まれた時から天才、なんて事は有り得ない。

持って生まれた才能を活かして、後は努力するのみだ。

だが生まれた時から美人、という事は有り得てしまう。

病院で乳幼児のベッドが並び、初孫とのご対面を我先にと、

じーさんばーさんとはまだ呼ぶに早過ぎる年頃のじーさんばーさんが

ガラス越しにいる各々の孫を探してごった返す。

やっとの思いで自分の孫を発見し、やれ息子似だぁね、やれ嫁さん似だぁね、

やれ誰の子よりも可愛いねぇ!大きな声じゃ言えないけどさぁ。

なぁんて本音だか社交辞令だか分からない戯言を並べ、

少しでも出産直後の自分の娘や嫁の気を楽にさせようという魂胆が見え見えである。

そしてその後には、並んでいる他人の乳児をジロジロと見ては、

お!この子、小っちゃいなぁ。やら、

この子は毛が多いねぇ。やらと、どうでもいい意見を言い合うのだ。

時たま、

おぉ!コレはデカい!などと他人の乳児だという事そっちのけで馬鹿デカい声で罵り、

というか本人は決して罵った訳ではなく、素直に驚いて素直に言葉を発したまでだが、

その言葉を聞いた別のじーさんばーさん達が興味津々にその子の近くのガラス越しに群がり、

乳児にして一躍人気者となるケースもある。





オレの友人Rはまさにその乳児にして一躍人気者となった一人である。

決してデカすぎて人気者になった訳ではなく、

毛が濃すぎて人気者になった訳でもない。

じーさんばーさん達は自分たちの孫そっちのけで産まれたばかりのRの姿に釘付けとなり、

はたまた自分の娘が産まれて青年から父親になったばかりの、いかにも幸せいっぱいな若い男達もまた

自分の子供そっちのけでRの姿に見とれるのだった。

何を隠そう、釘付けにさせたものはRの美貌である。

産まれて間もないRは目こそ開けてはいないが、その瞳を閉じた顔つきですら

他の乳児とは明らかに違うオーラを放っていた。


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