投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『ぼくをかいませんか』
【その他 恋愛小説】

『ぼくをかいませんか』の最初へ 『ぼくをかいませんか』 5 『ぼくをかいませんか』 7 『ぼくをかいませんか』の最後へ

『ぼくをかいませんか2 side-K』-3

「ホント!?」

俺はとびきりの笑顔をつくって女に駆け寄りすがりついた。

「ありがとう、おねえさん。」

やっぱり俺の確信に間違いはなかった。
とりあえず、これで今夜の暖かい寝床はゲット。一安心だ。
抱くなら綺麗な女がいいし。


すりよった女の腕から、スーツ越しに温かさが伝わる。

女は俺の頭を撫でた。
ふんわり、優しく。


なんだか扱いがペット的だな…。



とにかく――
俺達は黙って歩き出した。
寒さに凍えた体を支え合うように。





「着いたよ。」

もう?早くね?

そう言われて見上げたマンションは、かなり立派なものだった。

…マジ?

「すごい…おねえさんって一人暮らしじゃないの?」

俺を買うくらいだからてっきり一人暮らしだと思ってたけど、これは一人で住むデカさじゃないよな…
見上げたマンションは10階以上はある、まだ新しいものだった。

「一人だよ?」

女は少し微笑んで言った。
マジ?何でこんなでかいマンションに一人で住んでんだ?


女は慣れた手つきで入り口のロックを解除し、ホールへと俺を促した。
こんなマンション入ったことない。
今までの俺を買ってくれた女達とは違っている。レイナさんは家庭がある人で、一戸建てに住んでるけど…
なんだかこの場に居る自分がひどく場違いに感じる。

女はそんな俺に構うことなくエレベーターのボタンを押している。



静かにエレベーターは7階で止まった。
701。女が鍵を差し込んだドアにはそう書かれている。
開かれた入り口。
女は先に入って、優しい目線で俺を促した。
「どうぞ」と。


『ぼくをかいませんか』の最初へ 『ぼくをかいませんか』 5 『ぼくをかいませんか』 7 『ぼくをかいませんか』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前