投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

半分に、欠けた月。
【エッセイ/詩 恋愛小説】

半分に、欠けた月。の最初へ 半分に、欠けた月。 0 半分に、欠けた月。 2 半分に、欠けた月。の最後へ

半分に、欠けた月。-1

そうやって、
簡単に、
あたしの心を、
切り刻まないで。


愛の詞、
囁いたりして、
あたしを、
貶めないで。


半分に欠けた月。

カタワレハドコ?

半分に欠けたあたし。

カタワレハドコ?


美しかった月が、

半分に壊れて、

夜が、少し、

暗くなった。



アナタハ、
アタシヲ、
堕トシタママ、
ドコヘイッタノ?



あの日の、
唇も、
温もりも、
囁きも、
消えてしまった。

あの月の、
半分と一緒に、
世界の裏側に、
去ってしまった。



自分の愚かさに、
途方に暮れる。



アタシハ、
欠ケテ、シマッタ。


満タサレルコトハ、
モウ、
無イノカナ。


月(アナタ)は、
いつか、
また、
満たされる。


月(アナタ)を、
憎んでも、
仕方がないのに。


この、
暗闇の中に、
睨めるものは、
他に、無くて。


仕方が無いから、
夜空に浮かんだ、
月(アナタ)に、
呟いた。



『裏切リ者…。』


半分に、欠けた月。の最初へ 半分に、欠けた月。 0 半分に、欠けた月。 2 半分に、欠けた月。の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前