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小悪魔と盲目なるワンコちゃん
【大人 恋愛小説】

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小悪魔と盲目なるワンコちゃん-11

「っ……!」
「今までありがとね、さよなら」
「待ってください待ってください、君に付いていくから!終わりにしないで〜」
あたしの左腕に縋って、だけどワンコ気質ゆえに、その力は弱々しく。
「はぁあ??」
「もう本当、付いていきますから許してくださいっ」
何なんだ、この女々しさは!?
周囲の目を気にしながら、低くドスのきいた声で。
「おい!男が付いていくって言うな!女に言わせるんだよっ!!」
それでも混雑する駅構内で、ベソ必死まくる彼。
「付いていきます!付いていきます!付いていくから〜、君の言うこと何でも聞くから〜〜」
大の大人が言う台詞かよ!??
地団駄を踏む彼に、呆れて呆れて……
「ごめん。もう二度と会わない。むしろ会いたくないわ」
「紫煌さん……」
こんなイタイ奴を惜しんで、今まで骨折り損してきたあたしも馬鹿だけどね。
「あなたさ〜、本当は勇気というよりち○ぽ奮って告ってきたんじゃろ?」
「は……※◎▽★*☆!??」
彼の手が腕から離れた隙に、身を離す。
「下心見え見え、ウザイっつぅ〜の」
アデューさよなら。
あたしのことはさっさと忘れて、幸せになりなよ。
改札口を通り抜けて、ちらっと振り向く。
そこには180のガッチリした体格に似合わないほど、しょげたポチ顔がいる。
ふん、追いかけるほどの気持ちじゃなかったんだね。
せめて一発ブン殴りたかったなぁ……
ま、いっか。
早速、バックから携帯を取り出して「ありがとう、さよなら」最後のメール。
続いて、メール受信拒否設定、アドレス削除、保護メール削除、メアド変更を順次に行う。
は〜、あたしって相変わらず別れ下手!
昔に2回、次男ワンコで懲りたはずなのに進歩がねぇな〜。
ちぇっ、ちぇっ。
家へ帰ったら早速、浄化しなくちゃ!


帰宅後すぐ、彼に関するすべてを処分!
白い和紙の上に、彼からもらったサングラスをブッ叩き壊す。そして、塩ひとつまみ振っては包む。
今度の不燃ゴミはいつかな〜?4日後か、よしよし。
また白い和紙を広げて、今度はラブレターと裏返した写真を手で細かく千切る。そのうち疲れて、はさみで切りまくる。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……あ、自分が写ってるのは切り分けてそのままにしてね。
屑の山となったそれに塩、以下同様。
家の庭へ出て、ライターで火を付けて燃やす。黒く灰になるのを見守った後は、水をかけて火の用心。
最後に、彼と会った時に着ていた服を全部処分。もちろん、この日に着ていた服も一気に!
は〜〜、すっきりした!!


その日からはもう『夜』『ぬかるみ』を夢に見なくなった。
一安心一安心。
今回も助けられたね、ありがとう。
だけど、いくら夢で何かを予知できても、詳細までは現実になってみないとわからないのがもどかしいな。
せいぜい自分の潜在内部に気づいたり、近未来への予知や警告だったり……その程度。
結局さ、自分次第なのね。
ま、今度からは男性に『友達』を求めんのは止めよう。懲りた懲りた。
期待するだけ無駄だ。


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