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増えいく行動
【青春 恋愛小説】

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増えいく行動 終章-2

「これがいまの世界の姿…。つまり愁くんはもう片方の世界では私の彼氏であり…もう消えてしまった存在。そして私はもう一つの世界から来た人間」
俄に信じがたい内容だった。だがその内容が本当だったらすべての事につじつまが合う。
中3の時に転校した。それがこっちの世界の学校へだったら…。そして俺に会うために年齢などを偽って来た。それだったら納得いく話になる。その行動がなす意味…

七海は彼氏の顔をもう一回…目にしたかった。

その気持ちがおそらく七海の心の中にあったのだろう。性格などは一緒…顔も雰囲気も。もう一回あって一緒にいたかった…。思いが中でぐるぐると回っていたのだろう。それが七海を動かした原因。
「あえて本当だったとする…この世界までどうやってきた?」
話が本当だとするとそれが大きな疑問になる。
「秘密…それだけは言えないわ」
「んじゃ信じれないな…」
「これを見てなおもそんな事言えるかしら…」
そう言って七海は立上がり、月明りの強い窓の近くにたった。パッと見、なにを見せたかったのかわからなかった。だが少ししてからある不審な点気付いた。
「お前…影が…」
眩いばかりの月明りが七海に当たってるにも関わらず七海の影が床に写ってなかった。
「ドッペルゲンガーって知ってる?あれって影が写らないよね…。この世界に来た私はそれに似て非なる物…。月の光だけ…当たっても影ができないんだ…。んふ…こんなのに好かれても気持ち悪いよね…」
七海は苦笑いをして窓の近くから離れ俺に背をむけた。
「…ない」
「えっ?」
七海は俺のほうを向く。俺は小さく言った言葉をもう一度大きな声で言った。
「そんなことない!」
七海は少しびっくりした表情をした。そんな顔をしたかと思ったら今度は悲しげな表情をし俺にたずねてきた。
「だって私この世界の人間じゃないんだよ?この世界では変な存在なんだよ?」
「例え七海がドッペルゲンガーだろうと変な存在にしろ七海には気持ちがある。喜び…悲しんだり…はしゃいだり…笑ったり…。七海がやってることは他の連中とやってることは変わらない。存在がどうあれ七海は一人の人間だ。だから好かれてるならすごく嬉しい…」
少々顔を赤らめて俺は言った。
「でも…でも…愁くんは私とは…付き合ってくれないんでしょ?」
「んじゃ付き合えばいいのか?」
「えっ?」
俺そんな驚いてる七海に近付いて七海の唇に自分の唇を重ねた…。
どのくらい重ねていただろか…。そしていつしか舌を絡ませあっていた。




妙な糸を引いて唇を離しやっと終わった長いキス。七海はそれが終わった後に俺に尋ねてきた。
「私の事嫌いじゃなかったの?」
「誰がそんな事言った?」
「だって…色々言ってごまかしてたし…」
「悪い…」
「悪いと思うならもっとキスしてよ…」
そんな少々ねだり気味の七海に…。
「フギャ!」
チョップを食らわせる俺。
「調子乗るな」
「う〜…」
七海は呻き声をあげ、頭を撫でながら俺を見て来た。今度は口じゃなく目で訴えてきた。
「わかったよ…」
そんな目の訴えに負けた俺はそう言って七海の唇にまた自分の唇を重ねた。


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