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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス5-8

「宏樹はさぁ-、あたしとする時電気消してくれるじゃん。」
「え…うん。だって明るいの嫌でしょ?」
「うん。でね、千恵ちゃんが宏樹の目、見たの暗闇じゃん?」
「あ-…だね。」
「あたし…やっぱり見たことない。ってか、光ってないよ?」
「………へ?」
宏樹は月下の目をみながら、目をぱちくりさせた。マジ顔の月下が、嘘をついているようにも思えない。
「嘘…」
「じゃないよぉ。だって、宏樹の下にいるのに、あたしが気付かないはずないじゃない。」
「あ…そ-か。」
月下が言うと、妙に頷ける。
「夜の宏樹は、あたしが一番知ってるもん。」
「…///」
そんな恥ずかしい事、自信ありげに話されても…と、宏樹は内心思った。
「千恵ちゃん、勘違いしたんじゃないかと思うんだよね。」
「そうであってほしいよ…。」
宏樹は、自分でも何が何だかわからない。
(オヤジにでも聞くか?)
「まぁ…何はともあれ、光ってない事分かったし。ってか宏樹が眼鏡かける必要、もうないじゃん。」
月下は思いついたように言った。
「…そ-か!!」
(何でもない事がわかったし、人の目を気にする事もないのか…)
「あ…でも…」
しかし、月下は歯切れの悪い反応を見せる。
「?」
「眼鏡をかけてない宏樹を知ってるのは…あたしだけでいい…。」
「…!!」
(嬉しい…。)
月下の一言で、宏樹はこんなにも幸せになれる…。
「…うん…。月下だけでいい。」
いつから俺は…
月下の前で
こんなに弱くなったんだろう…
月下が…人を信じれなかった俺を変えたんだ。
「月下…」
「ん?」
「月下…」
「何よぉ?」
「月下…」
「…?」
優しく、月下の名を呼ぶ宏樹は…いつになく穏やかな顔をしていた。
「好きだよ…」
もっと…もっと…俺の気持ちが月下に届けばいいのに…。
言葉だけじゃ足りたいから…
全身全霊をかけて…
君だけを。
〈完〉


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