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甘辛ニーズ
【コメディ その他小説】

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甘辛シロップ-2

 二人が睨み合う中、一人オロオロと行く末を見守りきれないショウちゃん。
 大地が震え、颯爽と身を引くギャラリー。

 これぞ正に犬猿の仲…とか思ってる無礼者はすぐに撤回して下さい。
 こんな奴…拳を交う程でもない。


 このニヤニヤ笑ってるふざけた変態は雪柳 透(ゆきやなぎ とおる)と言って…
 ああ、説明するのも鬱陶しいです。 各自適当に察して下さい。


「さ、ショウちゃん、行きましょう。 …『部活動』です」
「えっ………あっ、でも………」
「あーバカバカ。 勝手に連れてくなって」
 まーた割り込んできましたよ、この変態。 ほんといい加減にしてほしいものです。
「…貴方みたいなニーズにショウちゃんの所有権はありません! …それ以前に、早くこの世から…」
「将太は先約入ってるんだよ、俺との約束。 …っていうかなんだよ所有権って…」

 …約束?

「……ショウちゃん、本当ですか?」
「ん…一応約束…かな」
 聞くところ、嘘をついてる様には見えませんが…。
 …いえ、この発言から至ってシンプルな結論に辿り着きました。
「一応…無理矢理取り付けたんでしょう! あなたって、本当に最低の屑です!」
「ちげーよ、ちゃんとした約束。 お前には一切関係のない事情です。 …束縛されて嬉しい訳ねえだろうが」
「う……」
 ……悔しい! まだ負けてないのに…負けた気分…。

 それよりもショウちゃん、今日は口数が少ない気がしますが…気のせい…でしょうかね?

「ふう……じゃあショウちゃん、変なことをされたら早急に秀麻宅に逃げてくるんですよ? わかりましたね?」
「あ…ああ…」

 そうですね…。 まずは落ち着かなくちゃいけません。
 ショウちゃんだって一人の立派な人間です。 私がこんな過保護でどうするんですか。
 温かい目で見てあげないと、報われませんよね…。

「秀麻 凪はクールに去ると致しましょう…」


「そんじゃま、さっさと帰っていつかの日の続きでもヤろうか…しょうたん」


 …ですが前言撤回。 殺意が芽生えました。
「…わかっててやってるんですか? 頭の天辺から爪先にかけてまで一気に吹き飛ばしますよ?」
「わざわざ戻ってこなくてもいいっつの…」
 言いつつ、呆れがちに頭を掻く。
 その姿を視野に捉えてしまうことが非常に憎らしい。
「言い方がいやらしいんですよっ! 端的にゲームの続きでも…とかでいいんです!」
「…………はぁ?」

 …………はぁ!?

「…お前は俺に公衆の面前でこう言わせたい訳だ」
 そう言い捨て、じりじりと近寄ってくる変態。
 どう見ても変態ですよ、この状況から言わせてもらえば。

 というか…ひょっとしますと貞操の危機でしょうか?


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