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電車に淫れて
【痴漢/痴女 官能小説】

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電車に淫れて Side Girl-2

「どかしたいんだけど動けなくて…」

困ったような言葉が意味するのはお尻に感じる違和感のことだと気付いて、千夜は赤くなってあわてて首を横に振る。

大丈夫ですと言いたかったことは伝わったのだろう男にほほ笑まれて、恥ずかしくなって千夜は顔を窓の外へと向けた。



男の手がお尻の形に沿ってスカートの上を滑る。
敏感に男の手を感じ取っていて、ピクンと反応してしまった。

やだ…

気にしないでおこうと思うのに、そう思えば思うほど意識がお尻に集中してしまう。

何度も往復していた手のひらが止まって、今度はやんわりとお尻全体をつかまれた。
親指から順に指に力を入れられて、お尻を揉まれるような感覚に、ぞくぞくとしたものが足元から上がって来る。

これも…揺れのせいなの?


「…っ」

揺れのせいと言うにはあまりにも明確な意思を持っているように思えた。
でも、確信が無いだけにやめて欲しいとは言えない。


っ、やだぁ…揉まないでぇ…

嫌悪感と一緒に内側からはがゆい感覚が広がる。




ふいに、男の右手がお尻からブレザーの中に忍び込んできた。
そして、ヒップから腰を通って脇の下まで、ゆっくりと手が上ってくる。

スカートがたくしあげられて、下着越しにもう片方の手にお尻を撫でられた。

うそっ…ぁ…


どう考えても揺れのせいになどできない動き。
やっと相手が痴漢なのだと気付き、千夜はその手から逃れようと身動ぎした。

これ以上感じてしまうとまずい。


腰から脇までを繰り返し往復する男の手に身体が震える。

けれど、逃れようにも、ドアと男の間にしっかりと挟まれてしまっていて身動ぎ程度にしか動けない。


それに気付いてか、男の指は脇の下からさらに内側の柔らかい膨らみにまで侵入してきた。
膨らみに指先を押しつけられる。


「や…」

鞄を持っていない方の手で慌てて男の手をブレザー越しに押さえた。

「やめてください…」

他の人には聞こえないような、か細い声でなんとか拒絶を口にする。
すぐに身体から他人の感触はなくなって、千夜はほっと身体から力を抜いた。

最初は偶然で、きっと魔が差しただけなのだろうと一人で納得する。


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