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「Break Town」
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「Break Town」-1

広げていた新聞を畳んだ彼は、ニヤリと不遜な笑みを漏らした。

私の下腹部に貼り付けられた唸りをあげている淫具を取り外すと、代わりに焦げ茶と緑のマーブル模様をした四角い棒を取り出した。
ちょうど指が2本並んだ形の棒をこれ見よがしに舐めて笑う。

「今日は、これを入れてみようか」

パキッと音を立てて半分に割ると傍らの棚にひとつ置き、もう一つを私の秘所に埋め込んでいく。

「な、何?やだ…。止めて…」

私の気持ちを余所に、淫具によって濡れそぼった秘所は容易にそれを呑み込んでいく。

茶色く染まった指を舐めると彼は秘所に顔をつけ、舌でまさぐり始めた。

ジュルッ。
ピチャッ。ピチャッ。

卑猥な音が辺りに響く。

「見てみろ。お前の中で全部溶けてるぞ」

口移しで蜜が流し込まれる。
平素とは違った甘い味。

「チョコレートだ。禁止された結婚式を執り行って処刑された司教に殉じて贈りあうのが巷では流行ってるそうだぞ」


呟きながら挿入される彼自身。
何故か律動すら甘みを感じる。


「バカなことだ。紙切れなんかに従わず欲しいなら自身の力でモノにすればいいのに」


そんな彼の抱き人形と化した私は、その言葉通りに彼自身のモノとなっている。

「あっ」

律動に合わせて漏れる甘い声。
体内に僅かに残るウェハースと共に押し寄せるいつもとは違った感触。


長時間、淫具の責めに曝されていた私は、その感触に、彼が達するより先に果ててしまった。


「随分イきやすくなったものだ。今度は、口で奉仕して貰おうか」


ズリュッという感覚と共に彼自身が引き抜かれるとそのまま口の中に押し込まれる。
イったばかりで朦朧とした口腔内を蹂躙される。
私の中と同じチョコレートの味が口に広がる。
口径を犯しながら向きを変えると再び彼は、下口を舐め始めた。
強く吸われると、膣内に残ったウェハースが顔を出した。
そのまま、口にくわえて引き抜かれると思わぬ刺激に躯が振れた。
同時に寄る辺を求めて口径の彼自身を吸い上げる。


「クッ。一度出すぞ」


その言葉と共に口の中で勢いを増す彼自身。
同時に下の突起も弄ばれて、私は口に広がる味を感じながら再び絶頂を迎えた。





コクン。
水差しの水をあてがわれて目を覚ます。

「気付いたか」

彼の言葉に頷いてみせる。
起き上がり、棚に手を伸ばした彼は言った。

「まだ残っているのだが」

その手には、先程使ったチョコレートの片割れが握られていた。


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