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増えいく行動
【青春 恋愛小説】

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増えいく行動 第四章-2

「しゅ…しゅう…愁くん」
段々と聞こえてくる声…。俺はそっと目を開ける。目を開けた先には俺を心配そうな顔で覗き込む七海の姿があった。
「あれ…?寝てた?」
頭をかきむしる俺。
「ぐっすりだったね」
クスッと笑う七海…。さっきまで慌てていた七海の姿はどっか行ったような感じであった。
「保健室まで運んでくれてありがとうね…」
ベットの上で正座しながら笑顔を作って言う。笑顔は誰でもみてもわかるような引きつってる笑顔だった。
「気にするな…」
その言葉を出したあと無言が流れる。
―キーンコーンカーンコーン―
その沈黙を破ったのはまたもチャイムだった。
「んじゃ教室戻るな」
「あっ!愁くん!」
そう言って七海に告げ立ち去ろうとするところを呼び止められた。七海を見るとなにやら横を指差した。その差した先をたどってみると時計がぽつんとあった。その時計をちゃんと見ると午後六時を差していた。外を今頃ながらみてみたら日が傾いていた。誰でもわかるだろう…。昼の授業を全部さぼってしまった。その前に下校時刻を過ぎてる。さっきのチャイムは一部の部活の終了を示すチャイムであった。
「なんで起こさなかった?」
「起こしても起きなかったもん…。それにぐっすりで無理に起こしちゃ悪いような気がして…。さすがにもう起こさないとって思ってさっきは起こしたけど…」
「んじゃなんで先に帰らなかった?」
「だって運んで貰ったのに私だけ帰るなんてできないし…」
ここまで問い掛けたのはある理由がある。ここの学校は五時半に三つある西棟、東棟、北棟の建物があるうち保健室のある西棟を閉めてしまう。学校の管理人は噂によると見回りが適当らしくあまり鍵がちゃんとかかっているかや居残ってるやつはいるかなどをみない人らしい。また完全に閉めるため廊下は防犯センサーなどが動いてる状態だ。廊下に出ればセンサーが反応して警備員が飛んで来てややこしくなる。それなら保健室の窓から出ればいいと考える人もいるだろ。しかしこの学校は珍しく保健室が二階にある。とてもじゃないが窓から出れるはずもない。俺はどうにかなるような高さだが七海は多分恐くて飛べないだろう。
頭を抱える俺。七海を責めることはできない。俺を気遣ってくれての行動を責めることなど…。


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