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冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

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冷たい情愛9 過去-2

私は正直、断りたかった。

私の高校時代。

高校時代中学までの劣悪(私にとって)な環境と違い、切磋琢磨する同級たちと楽しく過ごせていた。
皆、将来の希望は高く、男女関係なく向上心に溢れ、男女関係なく勉学に励んだ。
スポーツも力を入れており、私はともかく智子は陸上部の長距離ランナーとしても活躍していた。

楽しい思い出…。


しかし…



私には、それ以上に苦しい思い出があった。




気付くと、遠藤さんは目覚めていて…私の方を見ている。
私は彼に聞かれているのを意識し、智子に答えた。

「今、家じゃないんだ…無理だよ」

遠藤さんと一緒にいたかったから断った。
しかし彼は全てを聞いていたようで…耳元で「行ったらどうですか?」と言った。

電話を切った後、彼の勧めとは言え、彼と離れることに寂しさを覚えた。


「今更高校に行っても仕方ないのに…」

「なら、私も一緒に行きます…迷惑でなければ…ですが」

さらっと普通に言う彼に、私は反論する余地もなかった。




・・・・・・・・・・


結局、私は智子と智子の生徒と、母校を訪れた。

遠藤さんは、智子たちが来る前に別れた。
学校の裏手にある川沿いの土手が気に入ったらしく、そこを歩いてのんびりしてくると言っていた。



智子は、事前に教員たちにも連絡していたらしく…
小ホールに入ると、懐かしい教員たちと挨拶を交わした。

私立は教員交代が少ないため、主要教科の教員たちの顔は殆ど変わっていなかった。


しかし…当然なのだが…



私が深く交わった、あの人の姿は無い。

私の体を撫で、私に自分の知識の全てを与えてくれた…あの人。


智子と生徒は説明会の資料を広げ楽しそうに話している。
私は説明会など興味がなかったので、久しぶりに散策でもしようかと出入り口へ向かった。

扉を開けようとした瞬間、後ろから声をかけられた。


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