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メールフォルダーNAO
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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メールフォルダーNAO-1

君から受信したメールフォルダーは、未だ削除出来ないままだよ。


こうしてフォルダーを開くと、綴られた文字列に懐かしい記憶が甦り、改めて気付かされる君の想いが、今も僕の心を煽りたてるんだ。


君の立場や環境に躊躇いや戸惑いが無かったかと言えば嘘になる。


でも君と一緒に居れる限られた時間は、そんな総ても忘れさせ、純粋に君を愛せたんだ。


僕の些細な嘘から始まった君との出会いだったけど、そんな君に総てを打ち明け、何も纏わない自分自身を曝け出せたのも、純粋な君を愛したからなんだよ…


愛を見失っていた僕に、愛する悦びを取り戻させてくれた君。


携帯に録音された甘え声の留守番メッセージも、今も艶めかしく残っています。

もっともっと君を深く愛したかったのに、君は僕の未来を危惧し、お別れを告げたんだね…


決して忘れられない君の存在。もう二度と君以上の女性と出会える事はないでしょう。そして僕の愛は変わらず君に向いたままです…


07年8月28(火)
窓ガラスを伝う雨模様に君を思う。


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