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wish.the.onece.of
【ファンタジー 恋愛小説】

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wish.the.onece.of-4

「じゃあ明日から迎えに来ない。遅刻しても私のせいにしないでよ?」
それが何やら不機嫌な声だったので、『朝飯がなくなる』と感じた享は最悪の事態を回避する為に防衛作戦の発動を〇コンマ〇2秒で決定して、〇コンマ〇6秒後には実行していた。
(何やら分からない機嫌のせいで朝飯を消してなるものか!カムバック!朝飯ッ!)
「悪かった。いつもありがとな。やっぱお前がいないとだめだ。」
にこやかにそう囁くと数秒間を置かれたので、享はどこか間違えたか、馬鹿にしたような事を言ったか、と記憶を辿る羽目になったが、一般的に馬鹿にしたような言葉は無い。
「だよねぇ!享は私がいないとダメ人間まっしぐらだもんね!」
自信過剰且つ罵声満載な言葉に享は表面上は上機嫌に言った。
「ああ、それより腹が減ったな…ご飯、作ってくれるか?」
機嫌が直った香は笑顔で
「おまかせあれ!」
と、享の部屋を出た。

wish.the.onece.of『登校』に続きます。


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