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記憶の雫。
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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記憶の雫。-1

もぅ、あたしには
会わないの?

もぅ、あなたには
会えないの?

時が、
いくら経てども
思い返すのは

君の声。
君の肌。
君の温もり。

君の事、
ばかり。

別れの言葉
一つ告げずに
強がり。
想いを
断ち切ったと
思ったけれど。


滲むのは
生暖かい
記憶の雫。

頬を流れて
乾いて
消えた。


一雫。
二雫。


流れて、
消える前に
三回唱えた
願い事。


会いたい。


会いたい。


会いたいよ。


生暖かい
記憶の雫。

拭えずに、
ポタポタと。

とめどなく
とめどなく

溢れては
堕ちていった。


君の笑顔が、
頭をよぎって、

苦しくて、
切なくて、

立ち上がる
気力もなく

積み過ぎた
ジェンガみたい。

ガラガラと
音を立てて
崩れ落ちた。


君なしじゃ
あたし
歩けないよ。


君に、会いたい。


会いたいよ。




只、
君に、
会いたい。


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