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不良少年の日々
【コメディ 恋愛小説】

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第四話 熱き想いの向くがまま-3

「な、なんだと!」
王林寺が驚く。そしてスパイクを打った後に着地をした途端・・・。

ドゴッ!!!

王林寺の顔にボールが埋まっていた・・・。
王林寺退場

王林寺のいないE組は雑魚に等しかった。
そして、
「ピッピーッ!!試合終了!25―22でC組の勝利!よって高1バレーの部優勝は・・・C組!!!」
審判の声が響いた瞬間・・・・。

『よっしゃぁぁぁ!!』

C組は歓喜の渦に包まれた。

汗だくのバレーメンバーはクラスメイトにバンバン肩を叩かれ、祝福を受ける。
そんな中、和真と時羽が話をしていた。

「あぁ〜ホント疲れたぁ。でもあの場面で時羽さんがボールを拾ってくれてなかったら負けてたよ。」
「・・・・・。」
なんとなく不満そうな顔をする時羽。和真はそれに気付いた。
「と、時羽さん・・?どうしたの?」
「・・・名前。」
「へっ?」
時羽が何を言っているのか分からない和真。
「さっき私がボール拾おうとした時は、名前呼び捨てだった。」
「えっ!?い、いや、その、あれはとっさに出ちゃって・・・!」
名前を呼び捨てにした事を怒っていると思った和真は謝ろうとしたが、
「違うの。あの時は少し嬉しかったのよ?いつも三輪君は呼び捨てにしていて、どうして私はさん付けなのかなって思ってたから。」
「い、いや、女子は基本的にさん付けで呼んでるけど・・・。」
「でも、私は結構一緒にいて、仲が良いと思ってるんだけどな。正直、これだけ仲の良い友達が出来たのは初めてだったから。」
その話を聞き、和真は意を決したように言った。

「じゃあ呼び捨てにさせてもらうよ。代わりに時羽も俺の事好きに呼んでくれよな。」
少し顔を赤くしながら言う和真。本人にとっては一世一代の大勝負のつもりだ。
「本当に?じゃあ和真君って呼んでいいかしら?」


そう言った時羽の顔が



その笑顔が



あまりに綺麗で



和真は当分その場を動けなかった。
―――――――――――
その夜 和真の部屋

「っあ〜マジで疲れたぁ。もう動けねぇ〜。」
ベッドに飛び込む和真。すでにウトウトし始めている。
「でも、今日の時羽の笑顔・・・ホント綺麗だったな。あんな綺麗な笑顔初めて見た・・・。」


とても幸せそうな顔で眠る和真。
今夜は良い夢を見ていそうな位の笑顔で・・・。


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