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『好きだょ。』
【片思い 恋愛小説】

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『好きだょ。』-1

『今、何考えてるの?』
って
もし聞かれたら
ちょっと恥ずかしいけど
『あの人のコト。』
っていう答えになる。

最近はずっと
こんな調子。

四六時中
頭と心から
離れない。


空が
私を切なくさせる。
風が
私の心を苦しめる。
雨が
私の涙を誘う。

そんな感じ。

悲劇のヒロインを
演じたい訳じゃなくて
ホント
涙が出る。




好きだから
距離を縮めたい。

でも
昔の私が
どこか冷静になって
セーブしてる。
『ありのままの気持ち』って
とっておいた方がいいトキも あるょ、って。
自分の気持ちぶつけるだけじゃ
上手くいかないょ、って。



でも
頭と心は
あの人でいっぱいで
自分の気持ちに嘘つけなくて
写メを見てしまう。


好きでしょうがない。
好きで
どうしたらいいかわからない。


出会ったあの日の笑顔が頭に浮かぶんだ。




毎日があの日ならいいのに。
あんなに近くにいれたのに。




ねぇ、
また私だけに笑って?
話しながら
照れくさそうに
私を見て?

例え
今までの思い出が
色を失っても
あの日の記憶だけは
鮮やかに色づいてるんだ。


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