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彼、私
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彼、私-2

その後、付き合いもせずに曖昧な関係を保っていた。
私とこんな付き合いになってから、つい一緒にいたくて帰りが遅くなっていた。
彼の家は厳しく、外泊禁止。
一方、私は外泊は少し抵抗があるが、友達を泊めることに関しては問題無し。男一人でなければ・・・。
こんな環境の差の中、彼は我が家に遊びに来ることになった。
そのときには、彼の心を信じようと努力し、彼の心を感じていた。温かい気持ちを久しぶりに感じた。

いつも通り話したり、ゲームしたり、キスしたり、ヤりはしないけどその手前まではしたり・・・。
そして、夕飯を一緒に食べて帰宅。
夕飯を一緒に食べれたこと自体、彼の家の環境からして奇跡に思えた。
夏休みに入り、精神病が改善しない私は春まで休学することになった。
彼は、会えないのか・・・、と呟いて私に抱き着いた。

夏休み中、バイトをし続けていた私。
彼とはメールを続け、この曖昧な関係に苦しみながら仕事をこなしていた。
この関係のことで話してみても、結局彼を泣かせてしまう・・・。
もう付き合うだとか、恋人だとか関係なく、ただ好きだから一緒にいるでいい。
結論は呆気なく出てきた。
バイト休み、彼がまた我が家に遊びに来た。
雨の降る日・・・。
その日は弟が来ていた。
母親とも弟とも長期休暇のとき以外会わない。
彼が来る日に弟がいる。
あまりベタベタ出来ないね、と駅でキスをした。

そのあとはまたいつも通りだ。
弟とも遊んでくれた。
優しい彼の頭を撫でた。

また夕飯食べてけ〜と育ての親(叔父と叔母)が言っていたのでそれまで遊んでいた。
何を思ったか、夜の10時前に夕飯という非常にピンチな状況・・・。
私はとりあえず彼の親に連絡を入れ、迎えに来てもらえないか頼んだ。彼はもちろん説教されたわけだが。
私が電話を代わった。
様々な会話を交わし、お互い謝罪。
次の言葉で頭の中がパニックになった。

あの・・・、もしよろしければ泊めてもらってもいいですか?

え・・・。

何が起きたのか理解できなかった。
気付いたときにはもちろん!と言って叔父に電話を渡していた。
その後一悶着あったが泊まることに・・・。

過ちなどふとした拍子に起きてしまうものだ。

夜、弟も眠ったころ。
ヤる手前でやめるはずだったのだが、彼の身体が私の中に潜り込んでいた。
痛みが走ったが事をすませた・・・。
しっかり避妊はしたものの、二人してうなだれた・・・。

ヤっちまったな・・・。

二人で同じ事を言って笑った。

卒業おめでとう!

と、何故か二人でハイタッチ。テンションが恐ろしく高かった。

・・・さて、これで良かったのか。
私達は信用してくれた大人を裏切ったのだ。
今、冷静に考えてみてそう思った。
重く考えすぎ、と言われたらそうかもしれないが私はそれが当たり前だと思っている。

この関係・・・どうなるのだろうか・・・。

私はただ、彼に愛されたいのです・・・。


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