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飃(つむじ)の啼く……
【ファンタジー 官能小説】

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飃の啼く…第7章-19

「私、思ったの。あいつらを強くしているのは、私たちの恐怖とか、憎しみとか、きっと、そういう感情なんだって。だって、今度の戦いでも、あいつらのやり方は、私たちの心を狙っていたでしょ。だから、ね、私たちが強くなって、みんなを勇気付けてあげなきゃ。」

「…さくら…」

「私、あいつらのことも、飃のことも、自分のことだって、あんまり知らないけど、それでも、これからいっぱい勉強する。もっと強くなって、生き延びたい。そのためには、落ち込んでちゃ、駄目だよ。」

私の決然とした表情が、飃の瞳の中に写って、私を見返していた。

「さくら…己は…滅ぼすことにのみこだわって…自分がせねばならないことを見失っていたのだな。」

飃は私の手を取って、引き寄せた。

「お前の言うとおりだ。己たちは、澱みに対抗するものたちの希望にならなければならない。」

「そうよ…出来ることはきっとあるはずだわ。」

飃は私に口付けた。

そうして、私たちは、心を取り戻した。

列車は優しい曲線をなぞり、遠景から遠景へと、私たちを連れていった。


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