投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

舞子 〜愛する人〜
【その他 恋愛小説】

舞子 〜愛する人〜の最初へ 舞子 〜愛する人〜 10 舞子 〜愛する人〜 12 舞子 〜愛する人〜の最後へ

舞子 〜想い〜-1

目を閉じれば浮かぶ、舞子の姿。

胸を焦がす、想い。

愛してるんだ。

狂おしい程。

こんなにも……




昼休み以来、隆史の様子がヘンだ。
ってゆーか、隆史が消えた。
(何だ…アイツ…)
午後からの授業。
1つだけ空席のヤツの机をぼんやり眺める。

隆史は何を考えてるんだろう。
舞子の隆史への想いに偽りなんてあるハズもないのに。

(何を今更…不安がってんだ?)

お前は舞子に愛されている。
そうだろ?

だけど、それが俺にとってはこんなにも妬ましい。

気が狂いそうな程に――

俺こそが、こんなにも舞子に愛されたいと願ってるのに…

机に突っ伏して、胸を押さえる。

俺こそが、こんなにも舞子を愛しているのに…




「セイー、何してんの?授業終わったよー、帰ろ」

顔を上げるとエナの姿。
(授業終わったのか…)
教室を見回すと、半数以上の生徒の姿はすでにない。

ゆっくりと、立ち上がる。

今日は、まっすぐ家へ帰りたい。
どうしてだろうか…
今日は、舞子に会いたい。

「俺、今日は1人で帰る」

カバンを掴むと、エナに言い放って教室を出た。
後ろでエナの声がしてる。

(悪い、エナ。でも今日は…早く…)


ブブブ…ブブブ…


突然、携帯のバイブが俺を呼ぶ。
廊下をたらたら歩いてる生徒らを縫うように歩いていた俺は、前を見たまま携帯を取った。


舞子 〜愛する人〜の最初へ 舞子 〜愛する人〜 10 舞子 〜愛する人〜 12 舞子 〜愛する人〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前