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開放戦線
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開放戦線-1

秋葉原の電気屋の前
ショーウインドーに飾られたSONYのテレビがから物凄い勢いで朗読するニュース。
なにもそんなすごいことだとは思えない。それよりも、この国の腐敗ぶりをその勢いで伝えるべきだ。
『先日、池上小学校での爆弾事件ですが、本日テレビ局に開放戦線と名乗る者から犯行声明がなされ……』

あまりにアホらしくなり、僕はショーウインドーの前から駅に向かって歩き始めた。

政治は人民から離れ、政治家はマフィアとなんら変わらぬ存在となった。
彼らは自らの幸せの為だけに法を変え、言葉巧に人民を騙す糞同然の輩。
そして、それに官僚と言う名の蝿が群がる。

僕は、地獄を届ける真紅のバージンロードで心ない飼い主が遺した犬の糞を見てそう思った。

人民は、糞と蝿が作った義務教育という名の洗脳で豊かな心を無くしているのだ。

ふぅ…

ため息が一つ漏れる。

余りにも腐敗した世の中には、神の裁きが必要なのだろう。
糞と蝿が作ったウァルハラ。だが、所詮流れを止めることはできまい。
世界中には、僕の仲間が大勢いる。
僕は、爆弾の入った包みを駅に届ける。
効果的に、確実に世間に理解してもらうにはこれしかない。
テロ
虐げられ、見捨てられた我々にはこの方法しかないのだった。
多くの有能な仮面を被った奴らの血で染められる真紅のバージンロード。
そうです。
私がお騒がせ中の開放戦線です






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