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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み 3 〜後輩〜-20

「いいよ美弥、イッても……」
 龍之介はほんの少し、動きを激しくする。
「やっ……りゅうも、一緒にいぃ!!」
 美弥が思わずそう叫ぶと、龍之介が息を止めるのが何故か分かった。
「……分かった。ちょっと激しいの、イくよ」
 言うが早いか、龍之介の動きにスパートがかかる。
 美弥の快感よりも自分の快感を優先させる、激しい動き。
「っく、う……や、美弥っ……!」
 ある程度高まった龍之介は、腰の動きを緩めた。
「ごめ……ちょっと、キツ過ぎたろ」
 快楽で顔を歪ませた龍之介は、美弥の頬に唇を触れさせる。
 龍之介は美弥の頬や首を舐めながら、優しく体を撹拌した。
「ん……平気」
 その言葉で、ただでさえ優しかった龍之介の眼差しがさらに優しくなる。
「一緒に、イこうな」
「ん……」
 再び、美弥を気持ち良くするための動きが始まった。
「っくぅ……!り、りゅう!りゅううううっっ!!」
 すぐに、波がやって来たらしい。
 名を呼んだ美弥の秘部が、はち切れそうな肉棒を猛烈に絞り上げる。
「……!!」
 龍之介は辛うじて射精を堪え、さらに美弥を鳴かせた。
「ああっ、ひああっ!!また、またあああっっ!!」
 再び、美弥が絶頂を迎える。
「……っっ!!」
 今度はさすがに抗えず、龍之介は美弥の中で達していた……。


「うは〜、タオルびしょびしょ。敷いといて正解だったな」
 保健室の一角に設けられたシンクで、龍之介は情事の後片付けに奔走していた。
 感じやすく濡れやすくイキやすいという三拍子の揃った、男には嬉しい体をした美弥だ。
 もしやと思って腰の下にタオルを敷いたが、大正解だったようである。
 疲れてまた眠ってしまった美弥の下からタオルを取るとかなり広い範囲に愛液が飛び散り、またじっとりと濡れていた。
 龍之介は眠る美弥へ布団を被せた後、シンクでタオル洗いにいそしんでいたという訳である。
 ――綺麗に洗ったタオルを干した龍之介は、保健室を開けた。
 廊下に出てぶら下げたプレートを外していると、タイミング良く路子がやって来る。
「あら、ちょうどよかったわね」
 龍之介は、思わず赤面した。
「そろそろお昼だけど……お弁当、持って来てる?」
 路子の問いに、龍之介は首を横へ振る。
 あの出会い以降、お弁当は美弥が欠かさず作ってくれていたし、今日はとてもそれどころではなかった。
「美弥は寝てますし……ま、目が覚めたら何か適当に買ってお昼にします」
 そう言ってから、龍之介は苦笑する。
「僕ら、学校まで一体何しに来たんだろ」
 路子は、にこりと微笑む。
「いいんじゃない?あなた達けっこう真面目だから、こういう息抜きみたいな日があっても」


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