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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み 3 〜後輩〜-18

 本来は透き通るような白の肌がほんのり桜色に上気して、龍之介を魅了する。
 これ程綺麗で愛しい存在を幾重にも傷付けてしまったという罪悪感を、龍之介はあらためて感じた。
「りゅう……?」
 あまりにも長い時間見つめられているので、美弥は声をかけてみる。
 体を眺めて楽しんでいるという風ではなく、何やら痛そうな眼差しに見えたからだ。
「ん……ごめん」
 どこか弱々しい微笑みを浮かべ、龍之介は制服を脱ぐ。
 無駄な肉がほとんど付いていない、筋肉質で均整の取れた体。
 この胸に体を預ける度、美弥はもどかしい程の幸せを実感できた。
 美弥は何となく、目線を下へやる。
 まだ序の口のせいか、龍之介は半勃ちだった。
「……見ないよーに」
 顔を赤くして、龍之介は呟くように抗議する。
 しかし……見られている事を意識してか、肉棒はそそり立ち始めた。
 硬度を増し、むくむくと頭をもたげてくる。
 龍之介の臨戦体勢が整うと、美弥はようやく視線を外した。
 下げていた目線を上にやると、龍之介は耳まで赤くなっている。
「男の人の体って、やっぱり面白い」
 体を起こした美弥は、そう言った。
「男の観点からすれば、女の子の体の方が面白いよ」
 軽いキスをしてから、龍之介は言い返す。
「こんなに華奢で、柔らかくて……ちょっと触るだけで、可愛い声を聞かせてくれて」
 美弥は頬を赤くした。
「……ソレあんたが敏感過ぎるって、こないだ言われた……」
 機を逃さず、美弥は正直に告白する。
「それって…………………………どういうシチュエーションで……?」
 かすれた声で、龍之介は尋ねた。
 他人からそういう風に言われるという事は、それは取りも直さず美弥がそういう事を他人に話したという事である。
「あ〜、その……ごめん、実は……」
 申し訳なさいっぱいで、美弥は謝った。
 少し前――気のおけない友達同士の会話がいつの間にか恋愛話になり、そこから猥談に発展した事があった。
 その時集まっていたメンバーの中では数少ない彼氏持ちだった美弥は、龍之介のベッドテクニックに関してしつこくしつこくしつこくしつこく聞かれたのである。
 当然ながら最初、美弥はその件に関して堅く口を閉ざした。
 しかし……両脇を固められてくすぐり責めの刑に遭わされては、笑い死にする前に口を開かざるを得ない。
 渋々と美弥は、『抱かれると最低でも一回は必ずイク』と告白した。
 その告白に、その場にいた全員から漏れなく『嘘だあっ!?』とツッコミをいただいたのである。
 そこで美弥は初めて、世の中の女の子は一回のSEXで何度もイク方が珍しいという事を知った。
「そういう訳だから……笑い死にする前に、言っちゃった……」
「……」
 がくぅっ、とうなだれる龍之介。
 自分のあずかり知らぬ所でそんな品評をされていたと知れば、面白くないのは当然だろう。
 そう思って、美弥は頑なに口を閉ざして来たのだ。
 だが今、龍之介は自分を幾重にも傷付けた事で引け目を感じている。
「お互いめーわくかけたから、これでおあいこ……じゃ駄目?」
 だから美弥は自分の秘密を話し、龍之介の引け目を軽くしようとした。
「……おあいこ……な。美弥、ありがとう……」
 そういう心を感じ取り、龍之介は嬉しくなる。
 傷付けられてもなお、自分を気遣ってくれる優しさに。
「……うし。それじゃ、続きしよう」
 言うが早いか龍之介は体を屈め、美弥の胸に顔を埋めた。
 柔らかな乳房が、龍之介の顔を優しく受け止める。
「は……」
 美弥は息を吐き、龍之介の髪へ指を潜り込ませた。
「ん……!」
 龍之介の舌が、乳首を交互に味わう。
 唇が食む。
 甘噛みされる。
「っん、あ、ふぁ……!んふ、んくううぅ、ああ、りゅう……!」
 胸への攻めだけで乱れる美弥に、龍之介は顔を上げて口付けた。
 美弥の方から伸ばして来る舌を、龍之介は弄ぶ。
 混ざり合った甘い唾液を嚥下しつつ、胸への愛撫を続ける事も忘れない。
 龍之介は美弥を再び寝かせると、優しく足を開かせた。
 ぷるんぷるんの美味しそうな太股もさる事ながら、たっぷりと蜜を含んで龍之介を待ち望む美弥の陰部に、龍之介は目をやる。
 飽きる事なく幾度も丁寧に愛したせいか、秘裂の形は付き合い始めの頃と比べると淫猥に変化しているように見えた。
 それがまた、龍之介には堪らない。
「っ……!!」
 腰を押さえられた美弥は、少し身をよじる。

 ぴちゅ……

 龍之介はそこへ顔を埋め、妖しくぬめる秘裂を舌で割った。
 噎せるような甘い匂いと共に、愛蜜が口の中を満たす。

 ごきゅ……きゅ……

 龍之介は喉を鳴らし、次々と溢れ出て来る蜜汁を飲んだ。


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