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アタシガコワレル音
【エッセイ/詩 その他小説】

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アタシガコワレル音-1

遠くで朝日が昇っても、あたしの部屋には未だ陽が射さない。

誰にも必要とされなくなってもうどの位経つだろう。

いや。

あたしの時計はきっとずっと止まったまま。
誰かに
心から
必要とされたことなど
一度も
ありはしなかった。


あの日、
あの人があたしを、
あたし達を、
捨てて去っていった日以来、
あたしは誰にも求められなかったし、
求められたくもなかった。

無論、求めたりもしなかった。



イッチャイヤダ。
イッチャイヤダ。
イッチャイヤダ。



何度も何度も泣いて叫んだけど、あの人は二度と戻ってこなかった。


みんな、当然の様に出逢っては築いていく関係を何故あたしは築けないんだろう。

そんなこと求めちゃいけないんだろうか。

ふつう、そんなに切羽詰まって求めるものなのかな。。

簡単な出会いに簡単な別れ。
刹那的。
非生産的。
破壊的。

そんなことばかり続けていては
いつかあたしは壊れるだろう。

何がいけないのかなんて、誰かに諭されなくたってちゃんと解ってる。
だけどどうしようもない。


心に穴がたくさん開いて原型をすでに留めていない。

ねぇ。
音もなく、
心は
壊れていくんだよ。

助けて。


いったい何から?

助けてよ。
苦しいの。


誰でもいい。



あぁ。
また、
同じ事、
繰り返し。

こんなあたし
壊れても
誰も気づかないだろう。
助けて。
誰か。
さぁ、
誰か。
音も無く
あたしを
壊して。


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