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fantasy ability
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reality ability‐第2話‐北の町、white town‐-4

「我が体は火。我が力は溢れ出す炎。我が心は単調の紅(あか)。‥‥覚醒!!」

すると、誠慈の体に異変が起きる。髪の色が黒から赤になり、瞳の色も黒から紅になった。

「我が体は水。我が力は癒しの氷。我が心は冷静の蒼(あお)。‥‥覚醒せよ!」

光も髪の色が黒から青へと、同じように瞳の色も黒から蒼へとなった。

「さぁ、来いよ?」
「ただ、さっきみたいにはいかないわよ?」

誠慈と光の体にあった傷がいつの間にか、治っていた。

「神城家の封印された能力ですか。」
「‥‥ずるい‥‥」
「悪かったな。しかし、お前らにも負けたくないのでな。」
「ここで負けたら、世界が終わってしまうからね。」
「「‥‥こんな世界なんて滅びてしまえばいい!!‥‥」」
「ふっ、甘いな。だから、何なんだ。自分が弱いからだろ?」
「っ!貴方だちに何がわかるんだ!?」
「やれやれだな。さてと、始めようか?」
「覚悟してください!」

〈シュン‥‥〉

祐が消えたと思ったが、一瞬にして誠慈の懐に近付いていた。

「この一撃で‥‥!」
「だから、甘いんだよ!!」
「っ!!」

〈ヒュン!〉

だが、誠慈は先読みをしていたのか、右の懐に入り込んできた祐に反撃をする。

「くっ!」

〈ブシュ!〉

余裕で誠慈の左の懐に入ったと油断したのか、祐は反撃を上手く避けれずに攻撃をくらう。

「かすっただけです!」
「ふっ‥‥。弱くなったな?」
「くっ!さっきまで劣勢だったくせに‥‥」

〈ヒュン!!‥‥ザクッ!〉

「!!‥‥」
「ちっ。外したか。」
「‥‥‥」

誠慈はキレたのか、片方の剣を思いっきり投げた。しかし、それは外れて祐の後ろの民家の壁に刺さった。

〈シュン!〉

「よっ‥‥」
「なっ!」

瞬間の動きをし、誠慈は壁に刺さった剣を抜く。祐と結は誠慈の動きに追い付かなかったらしく、慌て振り返る。

「さて、終わらせてもらうぜ?」
「‥‥なら、仕方ないですね。こちらも本気になります!」
「何?」

すると、祐と結は同じ詠唱を唱え始めた。

「「‥‥我が命(めい)は根源の闇。我が意は暗黒の剣(つるぎ)。我が体に封印されし力を解放し、目覚めるは混沌の力‥‥!!」

祐と結はともに、身体中に詠唱紋様が浮かび上がる!


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