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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩みFINAL 〜卒業・それぞれの旅立ち〜-15

 内股に僅かながらも力の入っている足を、龍之介は膝に手をかけてあっさり開かせた。
 感じ過ぎてろくに体を動かせない美弥へやりたい放題し放題のこれからが、龍之介のお楽しみタイムである。
「ふっふっふ〜」
 果汁を滴らせる蜜花を前にして何やら不吉な笑い声を上げる龍之介の頭頂部へ、美弥は心配そうな視線を投げ付けた。
 そんな視線に気付かない振りをしつつ、龍之介は舌をそこへ伸ばす。
 
 ぴちゅっ
 
「んっ」
 びく、と美弥の腰が震えた。
 秘裂の内側に舌を上下させて蜜液を纏わせると、龍之介は腫れ上がった淫核に吸い付く。
「っふ……!う、う、あうぅ……!」
 ざらりとした舌が小ぶりな真珠に這う度、美弥は熱く切ない声を響かせた。
「んぁう……!」
 指が淫唇に這い、舌と同じように愛液を纏わせる。
 
 ぢゅぷっ
 
「っ……!」
 探るように、まずは人差し指が内部へ侵入してきた。
「はっ……あっ、あっ……!」
 内壁を探られるのが嫌なのか、美弥が腰をくねらせる。
「んあぁ……!」
 いや……締め付け具合から察するに、気持ちいいからもっととねだっているらしい。
 龍之介は笑みの形に唇を歪めると、指を二本に増やした。
「はぁっ……あ、あ……!」
 切ない声が、いっそう強まる。
 秘部が次々ととろみを吐き出し続けるため、龍之介はシーツを汚さないためにタオルを敷こうといったん体を離した。
 バスルームまで行ってタオルを取ってくると、美弥の腰の下にタオルを敷く。
 愛液まみれの唇を拭うと、龍之介は美弥と唇を重ねた。
 こんなにも夢中になれる柔らかい唇を、龍之介は貪る。
 それを受け止める美弥は呼吸をするのに精一杯で、眉を八の字に歪めていた。
 しばらく唇を貪ってから顔を離すと、美弥が切なそうな眼差しで龍之介を見上げる。
「ん?」
 何かをねだる視線に、龍之介は首をかしげた。
「何?」
 自分の耳を美弥の口元に寄せ、聞き取りやすく喋りやすいようにしてやる。
「……い……」
 微かな囁き声に、龍之介はほくそ笑んだ。
「はいはい」
 小さいがちゃんと聞こえた声の望む通りに、龍之介は準備を進めようとする。
「んん……」
 だが美弥は、不満そうな声を発した。
「?」
 不審げに眉をひそめて問い掛けると、美弥はただでさえ赤い頬を更に赤く染める。
「そのまま……欲しい……」
 消え入りそうにか細い声の意味を汲むと、龍之介は驚いた。
「でも……」
「や……?」
 素直に首を横に振った龍之介を見て、美弥がほっとした表情を見せる。
「今夜は特別だもん……ね?」
 甘くおねだりする声に、龍之介はあっさり降参した。
 こんな可愛らしい声でお願いされればもうしんぼー堪りません、が正直な所である。
「じゃ、そのままでお邪魔します」
 言うなり龍之介は、美弥を貫く姿勢を取る。
 熱く硬いモノが出入り口をノックしたため、美弥の体がひくりと震えた。


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