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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩みFINAL 〜卒業・それぞれの旅立ち〜-14

「は……んんっ」
 触れ合っていた唇が割られ、美弥の体がぴくりと震える。
 ゆっくりと、舌先が様子を伺い出した。
 美弥は舌を伸ばし、龍之介を受け入れる。
 
 くちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ……
 
 湿った音が室内に響き、互いの息がどんどん荒くなっていった。
「ふ……」
 唇を離し、龍之介は美弥を眺める。
 赤く染まった頬。
 浅く上下する胸。
 キスだけでとろりと蕩けてしまった様子に、青年は満足を覚える。
 顎に手をかけて横を向かせると、龍之介は耳にキスを落とした。
「ん……」
 ぴく、と美弥の肩が震える。
 龍之介は外縁部をなぞり、時折内耳へ舌先を突っ込んだ。
「っんん……あっ……」
 微かな声を上げながら、美弥はくすぐったそうに体をくねらせる。
「あっ……んゃっ」
 耳を弄んでいた舌がいきなり首筋へ南下したため、美弥の体に痙攣が走った。
 耳の下から鎖骨へ至るラインに、舌が何度も往復する。
「あっ……あっ……」
 か細い声を上げ、美弥はシーツを握り締めた。
 体の奥が早くも潤みを帯び始めているのが、自分でも分かる。
 いつだって、そうだ。
 抱かれる度に期待する事へ、龍之介は望んだ以上の快楽で応えてくれる。
「あっ……んぅん……」
 指先で乳房に触られ、美弥はなまめかしい声を発した。
 ぷにぷにと、感触を確かめるように指先が肌の上を這い回る。
 それがくすぐったくももどかしく、美弥は喉を反らせた。
「ひゃうっ」
 反ってからすぐ、温かい感触が喉を襲う。
 まるで愛撫をねだるかのように喉を差し出した姿勢だった事に今更ながら気付き、美弥は声を漏らした。
「あ……」
 喉を這い回っていた唇が南下し、胸へと滑っていく。
「んっ」
 乳房まで滑ってきた唇は、ベージュピンクの乳首を捉えた。
 手でやわやわと揉みしだきつつ、吸ったり甘噛みしたりとありとあらゆる手段でバランスのいい膨らみが愛される。
「あっ……あっ……」
 硬く尖った乳首を舌先がかすめると、腰骨に向かって快感が走り下りた。
「はっ……!」
 思わず鋭い息を吐くと、龍之介は膨らみの突起を集中的に攻め始める。
「あっ、ああっ……!」
 堪らなくなって腰をよじると、なだめるようなキスが肌に落ちた。
 それからまた、手と舌とで愛撫が続けられる。
 龍之介が上半身を堪能し終わる頃、美弥の息はすっかり上がってしまっていた。
 手足は弛緩し、龍之介の為す事に嫌がるリアクションすらとれない。
「んん……」
 何故か下半身の愛撫を恥ずかしがる美弥をなだめるために唇へ軽いキスをしてから、龍之介は顔を南下させていく。
 なだらかな腹部を通って、舌先は秘丘へ行き着いた。
 自分との交わりの中でこの辺一帯はすっかり淫らな形に開発されているが、そこを保護する茂みは相変わらず頼りないままである。
「よっと」


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