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Dream 7月9日
【青春 恋愛小説】

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Dream 7月9日-1

いつか。
一緒に歩いたり。
一緒に映画見たり。
一緒に遊園地に行ったり。

退院したらやりたいことなんて、数えきれない。山ほどある。

だから……


7月9日


ガラガラ

病室のドアが開いた。

「よおっ!」
「こんにちは」
「元気か?」
「はいっ、もうあり余ってますよ」
「ハハ、そうか、良かった良かった」


いつもお見舞いに来てくれる。
あ、でもいつもではないか。たまに来ないときもあるかな。

だから、謙(けん)先輩が来てくれたときはすごく嬉しい気分になるし、元気も自然に出てくる。

「もうすぐ退院できるんですよ、私」
「ホントか!?」
「ハイっ!!このままいけばもうすぐだって言われました」
「そうか〜、だったら海行けるかもな」
「楽しみです。先輩が連れてってくれるんですよね?」
「ああ、もちろん」

そう言って先輩は笑った。
なんだかすごく嬉しい。
今の私の顔、くしゃくしゃだろうな。

その後、1時間くらい先輩はいてくれた。

「じゃあ、そろそろ帰るな」
「はい、ありがとうございました。」

病室のドアを開け、じゃあな、と言ってから先輩は出ていった。


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