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アツイ想い。
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アツイ想い。2-3

その日、舞は泣き疲れてすぐに眠ることが出来た。

朝、目が覚めて携帯を見るとメールが一通きていた。
この前、一緒にホストクラブへ行った友人の若菜(わかな)からだった。

「久しぶりー!元気にしてた?この前のホスト君とはどうよ?近いうちご飯でも食べに行こう♪」

舞はすぐに若菜に電話した。

―プルルル…プルルル…―

「…はぁい…もしもし…?」

寝起きの声だった。

「ごめん。寝てた?舞だけど、今メール見てさ。電話大丈夫?」

「おー…大丈夫だよ。どした?」

「あのさ、相談したいことがあるんだけど、今日一緒にランチしない?」

「今日?う〜ん…いいよ!じゃ仕事がお昼休憩になったらまた連絡する。だいたい1時頃だから近くまで来といて」

「ありがとう!じゃまた後でね。」

一緒にホストクラブへ行った若菜に相談するしかないと思ったのだ。


―お昼―

「ごめん!お待たせ〜」

会社の制服姿の若菜が走って来た。

「こっちこそ急にごめんね。」

「で、相談て何よ?」

「うん。実は…」

舞は全て話した。
一夜を共に過ごしたこと。ホステス嬢と歩いているのを目撃してしまったこと。今夜のイベントに誘われていること。

「そんな事があったんだ〜」

若菜は注文したパスタを食べながら聞いていた。

「やっぱり、ホストって客の心を捕らえてなんぼの仕事でしょ?舞の他にもそーゆー…エッチ…とかしちゃう客っていると思うよ」

舞はガックリした。

「でも、雅夜くんなら顔と話術でイケると思うしな…」

若菜も悩みだした。
舞は相変わらず下を向いている。

「でも落ち込むことないって。エッチのときに本名教えてくれたんでしょ?ちょっとは自信持ってもいいんじゃないの?」

「でもっ…!今日のイベント誘われたよ?やっぱりただの客なのかな」

「はぁ〜…まさか本当に舞がホストに恋するなんてねぇ。あんたそんなに騙されやすいタイプだったっけ?」

「……」

舞は黙ってしまった。
自分でも信じられないのだ。今まで全く興味もなかった人にここまで惹かれていることに。


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