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『I need you.』
【その他 官能小説】

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『I need you.』-1

 多分、人はこれを言えるヒトに出会うために生きてる。
 私はそう、信じてる。


「あっ、うあぅ!」
カレが私の乳房を弄ぶ。つぅっと指を辿らせ、ピンッと乳首を突く。
「あ、ちょ、ちょっと」
何? と聞く意地悪なカレ。だけどジト目で睨んだら、薄く笑い唇を重ねてくれる。
カレの舌は優しく私の口内を愛撫し、それだけで私はとろとろに溶けていく。
「はふぅ……」
唇が離れ、名残惜しげに吐息を洩らす私を見て、カレは苦く笑う。カレに任せっぱなしというのもシャクだから、私は躰を捩り、カレ自身を握った。
「んっ」
そのまま大きく口を開け、カレ自身を飲み込む。カレのなら苦しくなんて全然ない。
口の中で起き上がるカレの感触が、嬉しかった。
もっと嬉しくなりたくて、舌を使い丁寧にまとわりつく。上に下に。カレは限界まで堅くなっていく。
いきなり頭が離された。どうしてと目で問いたら、
「お前の中で感じたい」
単純な私は物凄く嬉しくなった。
カレが私の足を開く。下の口は涎をいっぱい垂らしていて、すごく恥ずかしい。
「……綺麗だよ」
そう言ってくれるカレが私は、
ずちゅちゅっ
 湿った水音が躰のなかに響いた。
「はあうぅん……」
大きな異物感に、ヤラシイ声を上げる私。カレは首筋にキスをしながら深く浅く突き上げる。
「やっ、あ、っあ!!」
カレは私の感じるポイントを知っていた。Gスポットの更に奥の後ろ側。そこをゴリゴリと抉るように擦られる。擦られる度に躰が浮き上がるような、そんな錯覚を抱いた。
私の躰を仰向けから俯せに転がす。カレ自身は繋がったままで、中で回転する感触が、
「あああん!!」
 たまらなくて、私は大きな声を上げた。弱点を突きやすいポジションで、カレは更に深く、更に容赦なく私を突き上げる。
「あ、ダ、メェ……! こ、こ壊れちゃう!!」
――…いいよ。壊れよう。
そんなカレの声が、聞こえた気がした。
「…ふ、はわあああああ!!!!」
ばしゃあとアソコが潮をぶちまけた。
少し遅れて背中に熱いものが飛び散った気がしたけど、もう私は気絶していた。


 多分、人はこれを言えるヒトに出会うために生きてる。
 でも相手にとっての自分がそうだとは限らない。
 だから人はヒトを束縛する。自分が可愛いから。逃げられたくないから。必要だから。


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